【枚方サイファーの大黒柱】Scooby Jのラッパー哲学に触れる

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ここ最近、Scooby Jがラップバトルで注目を浴びている。ハスキーな声に泥臭さを追求したバースが特徴で、ライブ会場にいる観客を湧かす実力派ラッパーだ。また、TERUやDRAW4とともに枚方サイファーの創始者の1人としても知られている。しかし、知名度が上がったのが最近のためか、Scooby Jについてまだ知られていないことが多い。

そこで今回は、Scooby Jのプロフィールやラッパーとしてのこだわり、ラップバトル、おすすめの楽曲について紹介していく。

Scooby Jのプロフィール

MCネームScooby J(スクービージェー)
本名不明
出身地大阪府枚方市
生年月日1995年生まれ
影響を受けたアーティストcalimshot、RUMI、メシアTHEフライ

名前の由来

Scooby Jはスクービージェーと読む。

名前の由来はScooby Jがアニメ「スクービー・ドゥー」が好きで、HIP-HOPに足を入れたきっかけがアメリカのラッパーSnoop Dogg(スヌープドッグ)だったため、Scoobyにした。

「J」本名のイニシャルから取った。

影響を受けたアーティスト

影響を受けたアーティストとして、calimshot(カリムショット)RUMI(ルミ)メシアTHEフライを挙げている。

calimshotは「ラップとか全てがかっこいい」「個人的には日本一かっこいいラッパー」というほどリスペクトしている。RUMIについては「自分の視点から見た世間の何かに対して問題定義する」という本来のラッパーらしい姿やバース前のドスを効かしたかっこいい声に影響を受けた。メシアTHEフライについては並外れた言語感覚に感化されている。

父親の影響でHIP-HOPを聴いていた

Scooby JがHIP-HOPを聴くようになったのは父親の影響が大きい。子供のころから運転中に父親が50CENTやジェイZをかけていたため、よく聴いて育った。名前の由来であるSnoop Doggについても父親からすすめられたそうだ。

Scooby Jのラッパーとしてのこだわり

SNSをやらない

Scooby JはTwitterやInstagramなどのSNSをやっていない。
理由は、「ラッパーは負の感情を歌詞にぶつけるが、愚痴や怒りをすぐSNSに書き込むのはラッパーとしてどうなんだろうか」と思ったためだ。Scooby Jは自分が思う理想のラッパー像をかかげてあえてSNSを使わないでいる。

なお、仕事などで連絡を取りにくいことから、Scooby Jの先輩がスタッフとしてSNSを運営を開始。ライブ情報などの告知をメインにしている。

勝つためだけのラップはしない

Scooby Jは勝つためだけのラップをしないというラッパーでは珍しい考えを持っている。いかに自分がかっこいいラップをできるかが大切だからだそうだ。ラッパーの皆が好きだから勝つために相手の内部をえぐったり、思ってもいないことを言わないようにラップバトルをしている。

また、ラップバトルでは基本的に後攻が有利とされているが、Scooby Jは先攻を取ることが多い。本人は先攻後攻についてあまり考えていないらしいが、勝つためだけのラップをしないという思想から先攻を選ぶようになったのだろう。

Scooby J のラップバトル

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10月3日真ADRENALINEに出させて頂きます。

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Scooby Jが知られるようになったのはラップバトルからだ。2017年にUMBにてベスト8、戦極MCBATTLEでも20章、21章連続でベスト8と優勝に届いてないものの確実に名声を上げている。

ハスキーな声から出る男くさいバースによって、多くのHIP-HOPファンを虜にしている。ストレートな表現を避けた独特な言い回しも印象的だ。

Scooby Jのおすすめバトル① VS 韻マン(戦極RHYMERS HIGH2)

韻マンの固い韻をリスペクトしつつも、「クラブのラッパー サーカスのピエロ ブラックを凌駕する 生粋のイエロー」「そして俺は火の粉散らす昇り龍 HIPHOP一筋イカした一刀流」などライムを踏みつつメッセージ性のあるラップをして会場を盛り上げた。

Scooby Jのおすすめバトル② VS 百足(凱旋MC battle東西選抜夏ノ陣2019.1回戦)

Scooby Jが先攻で、「聴いてきたHIPHOPは違えどそれだけでお前を否定はしねえよ いざセッション」と会場の空気を作る。「憂さ晴らし MIC だけで凍らす 背筋お前と違ってドブネズミ 綴ったリリックが illな刺青」と自らの泥臭いキャラを活かしたリリックと固いライムを見せつけ勝利した。

Scooby Jのおすすめバトル③ VS ミメイ(凱旋MCbattle×COREfestival)

「渋さがねぇラッパーってのはな ただのアイドルだぜ それが分かるか Jkが群がるタピオカラッパー こちとら無糖ブラックMother F○○ker」「尖りがねぇラッパーなんてもんは 何の意味もねぇんだよ 尖りがあるほどラッパーは美しい まるでバラにトゲがあるように」とライムをしっかり踏みながら同時にパンチラインを打つ。

ミメイのアンサーが強かったためか惜しくも負けてしまったが、間違いなくScooby Jのベストバウトの1つだ。

Scooby Jの楽曲

Scooby Jは楽曲制作を行っており、現在2枚のアルバムを出している。2020年3月にリリースされた1stアルバム「薔薇の棘」と8月にリリースされた2ndアルバム「Mr.Doggy Style」だ。Scooby Jの声を活かした楽曲を聴くことができる。

Scooby Jのおすすめ楽曲①「バガボンド」

「薔薇の棘」の収録曲。和のテイストが入った曲調にScooby Jの哀愁を感じさせるリリックがたまらない1曲となっている。

Scooby Jのおすすめ楽曲②「無音の蜜」

「薔薇の棘」の収録曲。JAZZ調で色気のあるハスキーボイスが心地よく、Scooby Jにしか作れない世界観に引き込まれる。

Scooby Jのおすすめ楽曲③「人間失格」

「Mr.Doggy Style」の収録曲。ダークサウンドに自身のラッパーとしてのあり方や思想をリリックにしており、Scooby Jの渋さが味わえる。

今後もScooby Jから目が離せない

Scooby Jは積極的にラップバトルに参加し、多くのHIP-HOPファンから好評を博している。また、楽曲もScooby Jの歌声やリリックでしか味わえない世界観があり、何度も聴きたくなるような曲が多い。

今後もScooby Jの活躍には期待したい。

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