12月22日、裂固が同じく1997年生まれのAuthorityと組み「ANSWER」を配信リリースした。以前から交流がある姿が見られていたが、ついに共演が実現。
シングルリリースに先駆けて公開されたMVは、すでに再生回数5万回に迫る勢いだ。
以前当サイトで裂固のアルバム「omniverse」についてご紹介した記事はこちら
屈指のバトルMCが語る「ANSWER」
裂固とAuthorityという並びを目にすると、どうしてもバトルを連想してしまう。
両者とも高校生ラップ選手権で頭角を現し、凱旋MC バトルやUMBなど名だたる大会で優れた戦績を残してきた。
その2人が「ANSWER」という曲を出すということで、もしやラップゲームでは?という予想をした人は少なくないだろう。
しかし、楽曲やMVを視聴するとより深いメッセージが込められていることがわかった。
時を超え 常識の枠を超え
耳を傾けりゃ ほら聞こえる声
君に出来ない事なんて無い
俺に出来ない事なんて無い
間違い探し 向き合う魂
人は姿見 人生は素晴らしい
意味ある学び 縦と横の繋がり
外は暗闇 内なる光
というhookからも、深い思考や自問自答を幾度となく繰り返してきたことが伺える。
ビートは12月にリリースされたAuthorityのEP「Invitation」と同様、Phononが手掛けている。
その後も「omniverse」の世界観を彷彿とさせる、精神的なリリックが続く。
過ぎた話に捕われてる様じゃ息が詰まる
無我夢中に真っ直ぐ
空に向けて発する
何が降りるか一か八か挑むgamble
我を知るが他人を知るに繋がる
君の地図と俺の地図が交差点で交わる
裏と表
中心から
多面的な捉え
誰一人
他人じゃねーが答え(裂固)千切れる程苦しむ all day
耐えた先で待ってる 衝撃
大事な加減忘れない 調整
光の先向こうまで 合成する
殴り書きの 証言
皆に公平に月は夜行性
ハナから出来る事をわざわざ証明する時間さえも無駄に思い
けど、昔読まなかった教科書の通りの式の答えも今になりゃ知りたい
君は誰に愛されたいの? 俺は俺に愛されたいよ
勿論、君にも愛されたいよ(Authority)
今の時代を担う若き2人には、年齢以外にも共通点があり2人にしか分からない感情もきっと多いはずだ。そうして悩み続けた今の答えを率直にリリックにしている。
今回Authorityは、オートチューンを使う部分を最小限に抑えており「そのままの自分」を届けているようにも感じた。
ちなみに映像の中に登場する旗は、UMBで裂固とAuthorityのバトルをイメージして作られたそう。
裂固のベストバウトも公開中
口喧嘩祭は裂固が所属するHIKIGANE SOUNDが主宰するバトルだ。
今年10月31日に行われ、公式YouTubeでベストバウトがアップされているので当日行けなかった人も是非見て欲しい。
「横浜から来たぜ 柳ケ瀬に嫌がらせ」から始まり、空気を掌握していくサイプレス上野はさすがの貫禄だ。
しかし裂固も細かく丁寧に踏んでいき、自身のスキルを見せつける。
今日は裂固が優勝者
好感度なんて関係なく
あんたのハートに
しっかり傷跡残してく
柳ヶ瀬のアート(裂固)かっ飛ばす
俺が場外狙ってく
まるでランディ・バース
イケてるバース間髪入れずカマす(KAD)
2人とも違うフロウの仕方で存在感があり、拮抗したバトルではあったが裂固が制した。
HIKIGANE SOUNDのメンバーで「ジーザスウォーク」にも参加
「ANSWER」のリリースから2日後、今度は「ジーザスウォーク」が発表された。
PONEYは今年6月現在での名義での1stアルバム、「ナイスパニック」発売を記念し47都道府県のストリートでライブを行った。
その47都道府県旅アルバム「鴛鴦」の発売を前に、先行リリースされたのがこの曲だ。
旅をする中で親交があったという梵頭を始め裂固、MC SNOWというHIKIGANE SOUNDの面々が集結した。
RUFFのビートで各々が「自分の選んだ道」をテーマにラップしている。
HIKIGANE SOUNDは、来年1月30日に口喧嘩祭の開幕戦を予定しており、もちろん裂固も参戦する。
2021.01.30 sat
口喧嘩祭 開幕戦
at clubBLOCK
OPEN/21:00
adv/¥4000
door/¥5000
※このアカウントへのDMにて前売チケット受け付けております。
お気軽にお問い合わせ下さい。 pic.twitter.com/R6TrKUu7BK— HIKIGANE SOUND (@Hikigane_gifu) December 21, 2020
HIKIGANE SOUNDは2021年に10周年を迎える。記念すべき年に向けても色々と動く予定があるそうなので、裂固ともども注目していきたい。