DJ BAKU5年振りのアルバム「K.A.I.K.O.O」がリリース!日本を代表するオルタナティブDJによる作品

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国内最高峰のオルタナティブDJ、トラックメーカー、ターンテーブリストのBAKUが遂にアルバム「K.A.I.K.O.O」をリリースした。

5年振りとなる本作は、ヒップホップだけでなく様々な音楽ジャンルを手掛けてきたこれまでのキャリアが総括されている。

DJ BAKUならではのゴージャスで厚いサウンドが満喫できるだけでなく苦難、我慢、不安、変化の年であった2020年の終わりに、新時代への祈りやメッセージが込められた部分にも注目してほしい。

日本屈指のオルタナティブDJ、BAKU待望のアルバム

▽DJ BAKU [K.A.I.K.O.O]

01. INTRO
02. MOKSHA feat. Akyk (yobai suspects)
03. FLOCK OF BIRDS
04. BTM feat. DJ Mykal & TAKUMA THE GREAT
05. New World Order 2020 feat. DOGMA, JNKMN, Asir, KINU
06. VIDEOPHOBIA feat. Jin Dogg, Nunchaku (Tatsuro Mukai, Kuni), Tomy Wealth
07. LAN LAN
08. AQUARIUS

配信&ストリーミングはこちら

アルバムタイトル「K.A.I.K.O.O」はめぐりあいを意味する「邂逅」、ジャケットから分かる通り

  • Karma(業・宿縁)
  • Alternative(型にはまらない)
  • Intergalactic(銀河間)
  • Kundalini(人体にある根源的エネルギー)
  • Original(独創的・原型)
  • Oriental(東洋)

の頭文字からとられている。

自身が主催したフェスのタイトルやレーベル名にもなっており、まさにDJ BAKUを表すフレーズだ。

生命の始まりを感じさせる波音から、ライブのオーディエンスのサンプリング音声を組み合わせて熱を帯びていく。こんな風に歓声を出し合っていたんだな、と懐かしい気持ちになったがDJ BAKUによる楽曲解説では「素晴らしき日々の復活を予感させるイントロ」だと語られている。

今の状況が収束した後に、新しく始まる世界はどのような形になっているのだろうか。このイントロのように、皆が音楽を全力で楽しめるようになっていて欲しい。

ジャンル問わず才能豊かなアーティストが集結

「K.A.I.K.O.O」では、ジャンルを超えた才能が集まっている。

MOKSHAは、仏教やヒンドゥー教において解脱や解放を意味する言葉だ。

yobai suspectsからAkykを招いて、高揚感のあるALTERNATIVE BREAKBEATSチューンとなっている。

Inside, outside
You're acting strange
You're acting strange
You're acting strange

Inside, outside
You're acting strange
I just can't take it anymore

上記の歌詞は、The Cover Girls(おそらく「inside outside」という曲)からインスパイアされて作詞したそう。迷いの中にいることが多かった今年一年の心の開放をテーマにした楽曲。

4曲目のBTMでは、台湾の伝説的DJのMykalと日本と台湾にルーツを持つTAKUMA THE GREATが参加。

重たいトラックに乗った英語と台湾の言葉でのバイリンガルラップはカッコいい。間違いなくライブで盛り上がる曲となるだろう。

「New World Order 2020」は12月25日に正式にリリースされたばかりだ。

以前「New World Order 2020」と「LAN LAN」について触れた記事はこちら。

BAKU_LAN LAN_COVER
BAKUがアルバムからの第3段先行シングル「LAN LAN」リリース!

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元々はAKIRAの世界観をモチーフにDOGMAとJNKMNにオファーし、2016年には歌詞が出来ていたそう。コーラスを務めるのはKINU、ボーカルはAsirが務めてる。

雅楽をサンプリングしたのはとある由緒ある場所だそう。これまでAKIRAをテーマにした曲はいくつかあったが都会的なサウンドや歌詞に重点を置いていたものが多かった。

「New World Order 2020」では、雅楽が前面に押し出されているところが金田バイク的だし、不思議な雰囲気のボーカルもミックスされ日本のサイバーパンクが持つ特有のスタイルが見事に表現されている。

以前の記事でも書いたが去年までにリリースされていたら、もしかしたらこれほどまでにリアルに感じなかったかもしれない。今年リリースとなったのもまた宿縁のように感じさせる、運命的な1曲だ。

VIDEOPHOBIAは、同名の映画のエンディングテーマとして制作された。楽曲とMVについては以前の記事を参照していただきたい。

本当に映画の持つ、不安や言いようのない恐怖を見事に再現しているし、2020年に巻き起こったムーブメントや混乱にこれ以上なくマッチしているように思う。楽曲、MV共に個人的には今年ベストだ。

新時代を迎えた今にふさわしいアルバム

アルバムの最後を飾るのは「AQUARIUS」、水瓶座を意味するこの曲名は12月22日から木星と土星が水瓶座において会合するグレートコンジャンクションによる新時代の訪れをイメージしているそうだ。

よくわからないという方もいるかもしれないが、西洋占星術の上では大きな社会の変化を迎えると考えられている。

「AQUARIUS」では新しい時代が平和になるように、という祈りが込められており、水瓶にちなんだ水音はイントロに繋がっていく。

「K.A.I.K.O.O」はDJ BAKUの深い世界が味わえるアルバムだ。年末年始、盛り上がりたい時や深い思考の海に沈みたい時にぜひ聴いて欲しい。

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