独特の世界観を持ち、圧倒的なスキルの高さでヘッズから厚い信頼を寄せるラッパーjinmenusagi。多くのラッパーは現場叩き上げスタイルで知名度を上げていくがjinmenusagiは、ニコニコ動画に動画を発信する「ニコラップ」シーンから知名度を上げ、ヒップホップシーン問わず幅広いシーンで活躍している。自分のファッション論をラップとして楽曲にした「Vanz Ninja」などはナイキの靴やファッションアイテムが曲中にいくつも使われており、その個性的なファッション論にも注目が集まった。
今回は、ネットラップシーンの一時代を築き上げたラッパーjinmenusagiについて紹介していきたい。
jinmenusagiプロフィール
アーティスト名:jinmenusagi
出身:東京都千代田区
レーベル:インディペンデント業放つ
jinmenusagiという名前は、彼のニコニコ動画でのハンドルネーム。「Ghost cheek」 という名義でトラックメイカーとしても活動していた。2007年にミクスチャーバンドでラップを担当したことをきっかけにフリースタイルにのめり込む。路上でフリースタイルをしていくうちに人脈が広がり、そのコネクションを利用してインターネットに音源をアップロードするようになる。
2011年には、元韻踏合組合のラッパーMINTとユニット「バニーボーイズ」を組み、YouTubeに音源を投稿。音楽レーベルLOW HIGH WHO? PRODUCTIONに所属し、YouTubeなどのインターネットを使った活動から、CDのリリース・ライブ活動にも力を入れていく。
2012年に1stアルバム『Self Ghost』で正式デビュー
2012年2月8日に自身初となる1stアルバム『Self Ghost』で正式にデビューしたjinmenusagi。自らトラックメイキングしたビートの上で自らラップをするというスタイルは、90年代のスタイルを彷彿とさせる。とコアなヒップホップヘッズの間で話題になった。
2013年には、2ndアルバム『ME2!』をリリース。このアルバムでは、1stアルバムと打って変わってjinmenusagi自身が尊敬するビートメーカーやラッパーなどを客演として呼び制作した。
その後も精力的に楽曲制作を行い2015年には、ワンマンレーベル「インディペンデント業放つ」を立ち上げ、6枚目のアルバム「ジメサギ」をリリースした。
Sweet Williamとjinmenusagi天才2人の共作アルバム「la blanka」
2018年9月26日に発売されたビートメイカーのSweet WilliamとJinmenusagiの共作アルバム「la blanka」レーベルEPISTROPHと注目のクリエイター集団Pitch Odd Mansionによる共同リリースでジャズやソウルのエッセンスをヒップホップと融合させた極上の傑作。
Jinmenusagiの意外な趣味
Jinmenusagiは大の鉄拳好き。小学校のときに鉄拳3を買ってから鉄拳の魅力に取り憑かれた。多かった時は週三回から四回ゲームセンターに通って鉄拳をやっていたという。
チェック必須!Jinmenusagiの名曲紹介
1stアルバムリリースから圧倒的速度で楽曲制作を続け、その活躍が評価され多くのアーティストとの共演で日本語ヒップホップシーンを盛り上げ続けたJinmenusagi。多くの楽曲の中から絶対に聴くべき名曲を紹介していこう。
Jinmenusagi - Jinmenusagi feat. Jinmenusagi, Jinmenusagi & Jinmenusagi
Jinmenusagiの3rdアルバム「胎内」にも収録されている「Jinmenusagi」
ビートはDubbyMapleが提供している。
~hook~
先天性精神奇形さ 理解出来ないようなら死ね
このビートの主だったらDubbyMaple 引き抜くお前ん家のLANケーブル
この独特のワードセンスはJinmenusagiにしかない。
MVは、お風呂の中で血まみれになるJinmenusagiのシーンから始まり、一度見ただけで忘れられないインパクトがある。
Sweet William - Sky Lady feat. Jinmenusagi Itto & kiki vivi lily
Sweet Williamの2nd Album 「Arte Frasco」に収録されている楽曲。
客演にJinmenusagiとIttoとkiki vivi lilyが参加している。
MVの監督はPitch Odd Mansionの国枝真太郎が担当している。
Jinmenusagi x DubbyMaple - はやい
Jinmenusagiの楽曲の中でも特に人気のある楽曲。以前まではMCバトルのビートなどでよく使われていたが、最近Jinmenusagiが「はやい」のビートの使用を国内の全てのMCバトルで禁止したことも話題になった。
今後の国内の全てのMCバトルの大会において「はやい」のビートの使用を一切禁じます。
※現段階で映像・DVD化されていたり、そのリリースの過程にあるものを除きます。
これは自分とDubbyMapleの総意です。何卒宜しくお願い致します。#Jinmenusagi#DubbyMaple#業放つ https://t.co/HItFjCy27m
— LEEYVNG / JMSG (@Jinmenusagi) September 30, 2020
YMG - ”地球は回る” feat. Jinmenusagi
埼玉出身の音楽プロデューサーであるYMGとJinmenusagiがフューチャーリングして作った楽曲。
Jinmenusagiが吉祥寺で古着をdigるとリリックに書いていることから、YouTubeのコメント欄では吉祥寺に古着を探しにいこう。という声が多数上がった。
Jinmenusagi - きっとこの夜も feat. ハシシ from 電波少女
電波少女のハシシとのコラボ作品。この楽曲のPVも、Pitch Odd Mansionの国枝真太郎が担当している。2人の音のハメ方が絶妙で、メロディーが耳に残る名曲だ。
いかがだっただろうか。ネットラッパーという存在をシーンに知らしめた存在でもあるJinmenusagi。その圧倒的なラップスキルは幅広いジャンルの楽曲の制作を可能とし、多くのアーティストと共同で作品を作り続けている。
これからも、Jinmenusagi独特の世界観を私たちヘッズに届けてくれることを期待していきたい。