HIP-HOP界隈で高い評価を受けているISSUGI。MONJU、SICK TEAMという2つのクルーに所属しながらソロ活動も積極的に行っている。16FLIP名義でビートメーカーとしても活動しており、さまざまなアーティストの楽曲を手がけている。人気ラッパーBESと仲良く、2020年7月にBES&ISSUGIとして2枚目のアルバム「Purple Ability」をリリースした。
今回はISSUGIのこれまでの活動について紹介していく。
ISSUGIのプロフィール
MCネーム | ISSUGI(イスギ) |
ビートメイカー名義 | 16FLIP(ジュウロクフリップ) |
生年月日 | 1983年 |
出身 | 東京都練馬区 |
ISSUGIがラッパーになったきっかけ
ISSUGIはスケボーがきっかけでHIP-HOPにはまることになった。中学生のときスケボーが趣味で周りとスケボーのビデオを見ることがあった。ビデオでBGMにHIP-HOPが使われていたため、少しずつ楽曲を聴き始めるようになる。
海外の楽曲を聴いていたが、BUDDHA BRANDやSHAKKAZOMBIE、KING GIDDRAなどを聴き、日本でもHIP-HOPをやっていることを知り自分でもやってみようと思いラップを始めた。
同じ中学のスケボー仲間であるMr.PUGと仲良くなり、ライブに参加するようになる。
ISSUGI所属のクルー”MONJU”
ISSUGIとMr. PUGでラップをしているうちに仙人掌と出会い、3人でヒップホップユニットMONJUを結成した。ユニット名の由来は「3人寄れば文殊の知恵」から。
都内でライブ何度も行うことで知名度を着実に上げる。2006年には1st EP『103LAB.EP』をリリース。
洗練されたラップスキルが好評でHIP-HOP界隈で強い存在感を示した。2008年に2nd EP『Black de.ep』をリリース。
現在はそれぞれソロでの活動がメインとなっているが、ライブ活動はMONJUメンバー全員で積極的に行っている。
DOWN NORTH CAMPにも所属していた
MONJUのメンバーはDOWN NORTH CAMPというクルーでも活動していた。
下北沢を拠点にしており、SORAとK.K.K.K.Kなどさまざまなアーテイストが所属していた。
しかし、2019年11月にMONJUが脱退。音楽モチベーションが一人一人違っていたことが原因だ。DOWN NORTH CAMPは音楽とアパレルの活動をしていたが、それぞれで認知のずれが生じていてた。そのため、MONJUはHIP-HOPをやり続けるために脱退を決断した。
ISSUGI from MONJUとしてソロ活動をする
ISSUGIはソロ活動として、2009年に1stアルバム『Thursday』をリリース。中毒性のある独特なフロウが評価を受け、HIP-HOP界隈で注目を集めた。その後も、アルバムを出し続け、さまざまなアーティストの楽曲にも参加。
2019年には、2013年以来となるアルバム『GEMZ』をリリース。バンドサウンドでの生恩を取り入れ、ISSUGIのもとにさまざまなアーティストがバンドメンバーとして集まった。MONJUのメンバーである仙人掌、Mr.PUGをはじめ、5lack、OYGなども参加している。
ISSUGIはMCバトルにも参加をしている。KING OF KINGS 2016のT-Pablow戦では、自身のラッパーとしての熱い思いをぶつけることで会場を沸かし、見事に勝利した。
16FLIP名義でビートメイカーとして活動
ISSUGIは16FLIP名義でビートメイカーとしても活動している。5LACKやMONJU、BESなど数多くのラッパーやクルーへ楽曲を提供。ブラックミュージックを取り入れた日本人でないようなダークサウンドが特徴で、高い評価を受けた。
16FLIP名義でもアルバムをリリースしている。
Sick Teamの結成
HIP-HOPユニットPSGのメンバーS.A.L.C.K(5lack)とLAで音楽活動経験のあるトラックメイカーBUDAMUNK(ブダモンク)とSick Teamを2011年に結成した。
東北地方太平洋沖地震後にチャリティ・シングル『逆境』を発売し、同年6月にはデビューアルバム『Sick Team』をリリースし反響を呼んだ。
2014年には2ndアルバム「Sick Team II」をリリースし、ライブやイベントに力を入れて活動している。
伝説のラッパーBESとのタッグ”BES&ISSUGI”
2018年盟友であるBESとタッグを組み、BES&ISSUGIとしてジョイントアルバム『VIRIDIAN SHOOT』をリリース。2人は池袋にあったクラブ”bed”で出会って親交を深めた。
アルバムリリース前にもBESの楽曲『Coffee & Sugar” feat. ISSUGI』でコラボしている。16FLIP名義では楽曲『24 ILL LOUNGE』を提供したり、16FLIP vs BESとしてリリースしたアルバム『The Definition Of This World』ではBESの3rdアルバムを全曲RIMIXするなど、2人がタッグを組んだ楽曲は少なくない。
2020年7月には、2ndジョイントアルバム『Purple Ability』をリリース。シリアスな楽曲からエネルギーを感じさせる明るい曲までさまざまな楽曲が詰め込まれている。
ラッパーとして、ビートメイカーとして実力を兼ね備えているISSIGI。楽曲を出すたびにラップスキルや音源のクオリティが高くなっているので、毎回リリースするたびに楽しみを感じる。今後も目が離せない存在だ。