ソロだけでなくKANDY TOWN、BCDMGの一員として活躍しているIOが、ベトナム出身で国際的に活動するシンガーTuimi、フィリピンの人気クルーに所属するラッパーKing Promdiと「Intimate Times」をリリースした。
リリースを記念し、リリックビデオも公開されている。
アジアの実力派アーティストが集ったスムースなチューン
6月30日にリリースされた「Intimate Times」は、梅雨と夏の境目にふさわしいスムースで深くチルできる楽曲に仕上がっている。
▽「Intimate Times」
IDC、IDONTREALLYNOU、 TONGTONG Asiaが手掛けたリリックビデオも必見だ。
ソファ・テーブル・シャンパン・テレビが浮いているというミニマムな要素だけで、家の中で深くリラックスしている曲の状態を見事に表している。
人物のキャラクターを用いらず、中央に光る指輪で恋人と過ごす時間を表現しているのはハイセンスだ。リスナーが恋人と家で過ごす時間にテレビで流したら、より自分たちを反映させて曲の世界に没頭できるだろう。
I just I just want you
2人だけ秘密
Couple bottle満たす
でも道なきこのレース
Tell me if you’ll ride with me
Baby tell me if you’ll ride with meI want you (Feel it)
Rockin’ you (Feel it)
Just talkin’ true (Feel it)
Only you (Feel it)
We make it groove (Feel it)
Know you (Feel it)
Can’t Lie (Feel it)
We ride good (Feel it)
というhookから始まり、Intimate Times(親密な時間)の描写が続く。
King Promdiのバースは、
Hit my phone
When you feel alone
Made money all year! Let’ s make a toast
You know i hate it when you’ re all alone
Baby no cap
Can’ t do you wrong
と、HIPHOP感たっぷりのリリックから始まっている。
USHIPHOPではお馴染みの「no cap」という表現は、「嘘なしで」「マジで」といったスラングだ。よく自分は本物のラッパーだ、仲間や地元は裏切らないという文脈で使われる。
その後もフィリピン英語とタガログ語を織り交ぜながら、密接なひと時とフレックスなラップを続ける。
Tuimiの「Ooh our sounds might need parental advisory(私たちが奏でるサウンドはペアレンタルアドバイザリーが必要かもね)」というリリックはセクシーでいて、気が利いた表現だ。
しかし「Intimate Times」は、ただ仲睦まじい恋人の様子を描いているわけではない。
曲終盤の
戻れない 2 度と
君といた場所
でも if 今も
なんて考えるけど
止まれない今も
Allday 走る 24
でも you should let me know
if you want me
という部分で、かつての恋人に向けられていた思いだったことが分かる。
King Promdiのバースでも「家に誰もいなかったら呼んでよ」という部分もあったので、もしかしたら道ならぬ恋なのかもしれない。
IO
KANDYTOWN、ソロ、BCDMGに所属。ラッパーとしてだけではなく、TAXi FILMSで映像クリエイターとしても活動している。
活躍の場はファッションにもおよび、Libertin DUNE紙ではDiorHommeのモデルを担当しており、表現者として多様な表情を見せている。
2021年に入り、KANDYTOWNとして「LOCAL SERVICE2」をリリースしたのも記憶に新しい。
Tuimi
Tuimiはベトナム出身で、現在はホーチミンとドイツ・ベルリンを拠点にしているシンガーだ。
2020年には待望の1stアルバム「softcore hardshell」をリリース。
ハードな曲調から、どこか懐かしく切ない曲まで見事に表現している。
King Promdi
King Promdiは、フィリピンのHIPHOPクルー「VVS Collective」に所属しているラッパーだ。
2019年にリリースした「WALWAL feat.Raf Davis, Renzy, Nik Makino, & M$TRYO」は再生回数2,000万回を越えるヒットとなった。
ソロとしても精力的に活動しており、2020年に1stEP「Mt Emo Chick」をリリース。その後もシングルリリースを続け、フィリピン国内を中心に支持を集めている。
それぞれの楽曲を聞いた後だと、「Intimate Times」がより深く楽しめるはずだ。