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グラフィティアートの世界

グラフィティアートの世界に酔いしれろ!バンクシーも顔負け?日本の隠れスポット集

投稿日:2020年8月30日 更新日:

HIPHOPという文化は面白い。なぜならば音楽だけでは成り立たない"アート"の一つであるからだ。MCたちが放つリリックやフロウはもちろん、そこにはDJたちのサウンド、その音を体一つで表現するダンサー、そしてその光景を視覚・嗅覚・聴覚全てを感じ、研ぎ澄まして描くグラフィティアーティスト。そう、HIPHOPはその4大要素を取り入れたものである。

海外では馴染みがあるが日本ではなかなか見ることができないグラフィティアートに迫りつつ、体現できるスポットをいくつかご紹介しよう。

 

グラフィティアートって?


(出典:licpost

1970年代にニューヨークのブロックパーティーでHIPHOPが生まれたように、同じタイミングでグラフィティはその後のアート界にも影響を及ぼす存在になったわけだが、当時はいわゆる落書きとしての扱いだったのは言わずもがな。エアゾールアートとの呼び名もあるが、グラフィティは確かにそれなりのスキルがない限り"ただの落書き"に変貌する。それは今も昔も変わらない。そのため、グラフィティを建物や壁など公共の場で描けるスポットはかなり限られる。

グラフィティってそもそも?


(出典:6sqft
いわゆる条件というのが一応存在する。一つは建物や土地のオーナーからの許可。これはかなり珍しいことではあるが、お店のシャッターや外壁を若者たちのスキル磨きとして協力してくれるケース。2つ目は、パブリックアート。これは商業施設や公園など、何かワンポイントでデザインが欲しいという企業や地域のプロジェクト依頼によるもの。最後は上記でも説明した通り"ただの落書き"を防止するため、ないしは街の景観を維持するためのアート作品作成によるもの。よく小学校の壁に児童たちの思い出作品などがあるが、それもそのうちの一つとしても考えていいだろう。

あと、言い忘れていた。グラフィティは上書きして良いものもあれば、ダメなものもある。その基準は...まぁ分かる人にはわかるだろう。


(出典:queenscountypolitics

なんだか少しかしこまった説明になってしまったが、グラフィティというのはなんと言ってもスキルがあってこそのものであり、全ては許可ありきで作品が残る。もちろん、ストリートカルチャーかつHIPHOP要素の一つだからこそ、自由に描いてナンボ。その考えは一理あるが、一般人でも「これはすごい。」と思わせるものは日本では数少ない。まぁ身近で言えば自分の家の壁に落書きされたら普通にムカつくとは思うが、それと同じと捉えていいだろう...。

グラフィティと言えばバンクシー!だけじゃない。


(出典:theconversation

グラフィティアートと聞いて一番に思いつくのは世界的にも有名なバンクシーなのではないだろうか。バンクシーのアート作品といえば、現・東京都知事"小池百合子"がツイートして話題になった港区の防潮扉に残されたアンブレラ・ラットを描いたり(これは本物か未だ謎)、オークションで約1億5500万円という破格で落札された絵画がその直後にシュレッダーで切り刻まれるなど、多くの衝撃を生むアーティストの1人。

あの作品は誰?


(出典:youtu
ただ、グラフィティアーティストにはバンクシーと肩を並べる天才たちが多く存在する。例えば、ファッションとしても馴染みのあるOBEYも手掛けるシェパード・フェアリー(Shepard Fairey)や、東京・渋谷の高架下にもあるインベーダー(Invader)、トランプといった政治家をディスまたはパロディ化させたアートを得意とするラッシュ(Lushsux)などなど、それぞれメッセージ性が高く個性のエッセンスが散りばめられた作品を生み出すグラフィティアーティストがたくさんいる。

シェパード・フェアリー(Shepard Fairey)


(出典:theculturetrip
かつてオバマの選挙パスターも手掛けたのは彼。

 

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インベーダー(Invader)


(出典:liberation
ここはどこだろう...タートルズのセンス最高。

 

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ラッシュ(Lushsux)


(出典:trtworld

習近平ただただうまい...。

 

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ドラゴンボール好きなんですね。

 

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そのほかのアーティストも素晴らしい

ブレック・ル・ラット(Blek le Rat)
ブレック・ル・ラットのアート作品はバンクシーに似ていると言われていますが、実はバンクシーよりも前にネズミの絵を描いてる人物。レジェンドですね。

 

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エドゥアルド・コブラ(EDUARDO KOBRA)
世界で一番大きいアート作品としてギネスにも認定された「Etnias」が有名なアーティスト。カラフルかつ表現豊かなデザインが特徴的すぎる。

 

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日本にあるグラフィティアート


(出典:youtube

以上のように各アーティストたちの作品はメルボルンやハワイのカカアコなどのウォールアートスポットなども含めて数多く存在するが、「そういえば日本にはないの?」という話になる。もちろん、日本にも隠れた場所にグラフィティはある。ただし、スプレーで簡易的に描かれたいわゆる"落書き"に部類されてしまうものもあるので作品として呼べないものも存在する。昔は神奈川・桜木町の高架下が激アツスポットでしたが...なぜ撤去されちゃうんでしょうね。それではその一部をご紹介しよう。

パイナップルスタジオ

名古屋市鶴舞駅からほど近くにあるダンススタジオ。こちらでは、名古屋を代表するTOKONA-Xと現在はAK-69(こちらはCAZUL氏作)のグラフィティが存在する。スタジオ前の壁がドープすぎてこりゃ名古屋を訪れた際は絶対に行かないとダメなやーつです。

 

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マンハッタンレコード

渋谷・宇田川町にあるHIPHOP愛好家なら知らないものはいないマンハッタンレコード。こちらは定期的に変化するグラフィティアートがインパクト大。シャッターはもちろん、店舗横のピース部分にも施されてるのは最高です。ちなみにマンハッタンに近隣する場所(通称シスコ坂)にかつてCISCO RECORDSというレコード屋があったのだがそこにはNORIKIYOの等身大のグラフィティがあったんですよね。現在はないけど、当時の存在感は凄かった...。

 

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神南小学校前

こちらも渋谷。宇田川町のライブハウス「スターラウンジ」「チェルシーホテル」などがあるトウセン宇田川ビルの脇道を入ったところにあるグラフィティだが、こちらはあらゆるアーティストがMV撮影で使用。割と長いスパンで君臨し続けてるが、小学校が目の前にあるのでいつか綺麗に舗装されそう...。

 

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神戸元町高架下

元町高架通商店街(通称モトコー)の一帯は、昭和の面影を残した古き良き時代の場所。いろんなお店があるんですが、ほぼほぼシャッター街なので実に面白い。ここにもグラフィティはあるが、綺麗さよりも無骨な瞬間を味わいたいヘッズにはおすすめかも。

 

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真鶴ブロックアート

神奈川は真鶴町にあるこちらは、焼肉要塞と呼ばれる廃墟。真鶴の森の中にひっそりと佇むそこにはグラフィティアーティストの本気度が伺える作品がズッシリ並ぶ。中にはもののけ姫のシシ神が...。なぜか鬼滅の刃の禰豆子もいる...。廃墟とはいえ地主は存在するので、もちろん立ち入りは禁止。また、無断で侵入した場合は罪に問われてしまうから良い子は行かないように。っていろんなアーティスト(SKY-HIのEnter The Dungeonとか)がMVで使ってるから訪れるなら事前に許可を。

 

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相模川

相模といえばグラフィティアートのメッカとも言われるエリア。最近ではNORIKIYOの「だいじょうぶかぁ?」のジャケットにもなったOVERDOSE&KANE作の志村けんをモチーフにしたグラフィティが描かれている。その隣には映画「AKIRA」のグラフィティも...。

 

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博多駅近辺

博多駅から徒歩10分ほどの場所にこっそりどころかどっぷり描かれたグラフィティを発見。バンクシー的絵タッチだが、これは一体誰が...。

 

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岸和田競輪場(期間限定)

最後はこちら、岸和田競輪場。2020年8月29日の1日限定で開催されたイベントでグラフィティアーティストたちによる作品が公開。同場所の改修工事(取り壊し)のため、バンクをグラフィティアートを一色に仕上げたが、大人はもちろんキッズたちも訪れ大盛況だったそう。これ、1dayじゃなくて年内までとか延長されないかな...もったいなすぎる!!

 

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HIPHOPはひとつじゃない


(出典:youtube

ということで今回は、ヒップホップ文化のひとつであるグラフィティアートについて触れてきたが、知らなかった者は是非とも触れていただきたいところ。最近はどうしても音楽にしろファッションにしろ自分の好みを優先しまいがちだと筆者は考える。「その曲しか知らない。そのアーティストしか知らない。」「え?それでいいじゃん。」って者もいるだろう。でもどうだろう。そのアーティストのルーツや趣味嗜好を辿れば脇道であっても道筋が見えてくるはず。その一部がグラフィティであった時に改めて新しい自分に出会えるはず。

では、良きヒップホップライフを。

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