Daichi Yamamotoが一年を締め括る「Paradise feat. mabanua」をリリース!

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11月25日、2020年ももう残りわずかというタイミングで、ラッパーDaichi Yamamotoが、「Paradise feat. mabanua」をリリースした。今回の楽曲は、"origami Productions"からmabanuaをプロデューサーに迎えた1曲。今回の楽曲のコンセプトは、“他人の目や的外れの誹謗中傷を押しのけて、自分らしく居られる場所のアンセム”

2020年に自身や世の中に起こった様々な出来事を振り返り、1年を締め括るかのように作られた楽曲。

プロデューサーのmabanuaは、ギターやベースのみならず、プログラミングやサンプリング、アートワークまでマルチにこなすクリエーター。Chill要素も含みながらかつ、躍動感のあるトラックは、Daichi Yamamotoの

誰も変わらない夜を 過ごしてみたい So 上げろ Base Line 踊っていたい 今年くらいは

というフックの部分をより一層際立たせている。

11月30日にYouTubeに公開されたMVの監督は、Yuki Horiが担当している。

MVは茶色を基調とした構成で全体的にクールな雰囲気に仕上がっている。CGなど技術も交えながら、首を振りながらラップをするDaichi Yamamotoがかっこよく表現されている。見ている方まで思わず首が振れてしまうような躍動感溢れる楽曲だ。

日本人離れした圧倒的リズム感と唯一無二のフロウで多くのヘッズを魅了するDaichi Yamamoto。今回は、Daichi Yamamotoのこれまでの過去と、その魅力に迫る。

Daichi Yamamoto

1993年京都府京都市生まれのラッパーDaichi Yamamoto。日本人の父とジャマイカ人の母を持つ。父親は、京都で最も歴史のあるクラブMETROのオーナー。

そういう環境も相まってか、小学4年生の時から、お兄ちゃんにヒップホップやレゲエを聴かされていたという。最初は苦手だったヒップホップも小学5年生の頃にはハマってしまっていた。スヌープドックや、ドクター・ドレー、エミネムなどを好きで聴いていたが、セックスの話や殺人の話など、歌詞の意味がわかるようになると、ショックで萎えてしまったと語っている。

イギリス・ロンドンの大学に進学

元々は、京都市立芸術大学に行きたくて、受験したが、受験した2回とも不合格。父親に、アートをやるなら、海外に行った方がいい。と言われたことをきっかけに、イギリスに行くことを決意した。イギリスでは、アートの幅の広さに驚かされ、そこで出会ったインタラクティブアートを専門的に学んだ。2017年にイギリスから帰国し、その当日にJazzy Sportからのリリースが決定した。

1stアルバム「Andless」

2019年9月4日、Daichi Yamamotoが自身初となる1stアルバム「Andless」をリリースした。このアルバムの客演には、JJJ、KID FRESINO、VaVa、Ai Kuwabaraなど豪華なメンバーが参加。また、プロデューサーとしてもJJJ、VaVa、grooveman Spot、KOJOE、KM、SHIMI from BUZZER BEATS、Taquwami、QUNIMUNE、okadada、Arμ-2、dhrmaといった面々が集結。

このアルバムの特徴は、様々なプロデューサーが協力してくれたこともあり、音の幅が広いということ。ヒップホップだけでなく、レゲエやハウスなどいろいろなものを聴いて育った多彩なDaichi Yamamotoだからこそ、作ることができたアルバムだと言える。

アルバムから実質上の先行カットとなった「上海バンド」は、Apple Musicの(今週のNEW ARTIST)にも選出され、突如ヒップホップシーンに現れた新星は瞬く間に話題になった。

Daichi Yamamoto 上海バンド

One Time やりたいようにやればいいのに 一度だけなら 分かってるけど 上海バンド 上海バンド

Daichi Yamamotoは日本に帰ってきて、いろんなアーティストと出会って楽曲を聴くうちに、メッセージ性の面白さを知ったという。そして、「何かを伝えたい」というメッセージ性を先行させて作った一曲目がこの「上海バンド」

いつか死ぬなら、今を輝いていたい。という切実なリリックをChillを感じられるトラックの上で淡々とラップするDaichi YamamotoがCoolすぎる。

曲名のタイトルにもなっている上海バンドは、Daichi Yamamotoの地元に実際にある中華料理屋さんの名前。現在は、移転したとの噂もある。

Daichi Yamamoto " Let It Be Feat. Kid Fresino "

ヒップホップファン待望のKID FRESINOとのコラボ「Let It be」

この曲は、Daichi Yamamotoがリリックを書いて、KID FRESINOに送ったところ、速攻でやばいリリックが帰ってきたため、Daichi Yamamotoはすぐさま書き直したという裏エピソードがある。

hook

シャンパンの泡 踊ってるみたい 慣れないクラブの中 回り過ぎた酒 タイヤみたいだな タイヤみたいだな Let it be Let it be それでいい So Let it be 

この曲は2人のやばいリリックもさながら、トラックが心地良すぎる。QUNIMUNEというトラックメイカーのトラック。QUNIMUNEは日本最大級のビートバトルBEAT GRAND PRIX 2017の優勝など、素晴らしい経歴の持ち主なので、ぜひチェックしてほしい。

Daichi Yamamoto - She II Feat. jjj

JJJとDaichi Yamamotoがフューチャーリングした楽曲。Daichi Yamamotoは自分で完成させてからJJJに送るのがマナーとしていいと思い、頭の中で架空のJJJのverseを想像して何度も何度も書き直して送ったという。

JJJ 【verse】

コーヒーを入れる その背に寄り添う朝 遠くないあの未来はそのまま

鍵閉め忘れた玄関 思い出した 二人で生きる

Daichi Yamamoto 【verse】

叫んでも聞こえない声 喉だけ腫れて
Everybody needs you
光と影くっきりと オセロみたいに
Everybody needs you

この曲は、ノンフィクションで、実際の女性に向けて書いたリリック。JJJの優しく耳障りの良いトラックの上で、Daichi Yamamotoが語呂良くエモーショナルな言葉を吐き出す。

Red Bull のYouTubeチャンネルでマイクリレーを披露!

Red Bull がキュレートする、“その場限り“のマイクリレー「RASEN」に、釈迦坊主、dodo、Tohjiなどと選ばれ、Daichi Yamamotoはその一番目を担当。ビートはVaVaがプロデュース。個性の強い3人のメンバーにも劣らずに、自分のスタイルを貫くDaichi Yamamotoがかっこいい。

八村塁出演のリポビタンDのCMに大抜擢!

Daichi Yamamotoのラップと、八村塁のバスケットテクニックが、まさかの共演。

越えるたびにデカくなっていく八村塁の夢への挑戦を演出するDaichi Yamamotoのラップは、ヒップホップヘッズ以外の人にも「Daichi Yamamoto」の名を知らしめるきっかけとなった。

絶対に聴くべきDaichi Yamamoto良曲

突然、ヒップホップシーンに現れ、誰もが驚く速さでシーンに良曲を届け続けるDaichi Yamamoto。

ここでは、絶対に聴くべきDaichi Yamamotoの楽曲厳選して紹介していく。

STUTS - Mirrors feat. SUMIN, Daichi Yamamoto & 鎮座DOPENESS

STUTSが2020年にリリースしたアルバム「Contrast」の2曲目に収録されている楽曲。BTSや、BoAなど、世界中のトップアーティストとコラボする韓国のアーティストSUMINをはじめ、日本語ヒップホップで知らない人はいない鎮座DOPENESSがDaichi Yamamotoとコラボした楽曲。

鎮座DOPENESSとDaichi Yamamotoはどちらもリズムキープが上手いラッパーだが、それぞれの個性光るビートアプローチが楽しめる。そのビートに、SUMINの印象的な耳障りの良いhookが乗り、これまでの日本語ヒップホップシーンにはない新しいジャンルの楽曲が完成している。

hook

어제의 나와 오늘의 난 (昨日の私と今日の私は)

우리 둘은 달라 너무 달라 (僕たち二人は違う。 すごく違う。)

내가 어떤 사람인지 (僕がどんな人なのか) 어떻게 숨 쉬는 지 (どうやって息をするのか)

KOJOE - Cross Color feat. Daichi Yamamoto

KOJOEとDaichi Yamamotoの異色のコラボが実現した作品。

Fitz Ambro$eの控えめなトラックがKOJOEの流れるようなフロウを際立たせる。そこに、Daichi Yamamotoの気の抜けたゆるい感じで言葉を落としていく感覚がなんとも心地よく癖になる。

hook部分もコーラスを上手く取り入れており、全体的にChillを感じられる楽曲となっている。

いかがだっただろうか。今回Daichi Yamamotoがリリースした「Paradise feat. mabanua」は、J-WAVEのセレクトする”いま聴くべきNEW BREAK アーティストの楽曲「J-WAVE SONAR TRAX」”にも選ばれており、これからも更なる注目を集めていくことが予想される。

次世代のヒップホップシーンを引っ張っていくであろう男の今度にも期待が集まる。

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