2019年のUMBは、ご存知の通りAuthorityが優勝して幕を閉じた。優勝候補として臨み、優勝していく彼の姿は目に見張るものがあった。
そのAuthorityと決勝でぶつかったのが、京都代表「早雲」。
会場がややAuthority寄りの中、客判定と陪審員判定を割らせて延長へ。死闘に次ぐ死闘を演じた早雲は、全国に名前をとどろかせた。
早雲という男とは
- 本名:非公表
- 年齢:32歳
- レペゼン:京都府
- 主な戦績:UMB2019準優勝・UMB2015ベスト4・UMB2012ベスト4
- CREW:W.B.T.C、ZERO-gravity
早雲は、2012年から活動しているベテランラッパー。京都府を中心に動いており、UMB代表を経験。
こうやって取り上げてもらえるのは凄く嬉しい。
けど、内容に関して一つだけ、、俺はUMB滋賀代表を務めたことは無い。
俺は今までもこれからもずっと『京都』
https://t.co/WA2bHSspkA— 早雲 (@ZERO_G_S) September 28, 2020
※9/28追記 滋賀代表経験と誤記がありましたので訂正いたしました。失礼しました。
3度出ているUMBでは、すべてベスト4以上を記録。
負けた相手は、
- 2012:R-指定
- 2015:CHICO CARITO
- 2019:Authority
早雲に勝ったMC全員が、その年の優勝者だ。
早雲が繰り広げたフリースタイルのすごさが、これだけでお分かりになると思う。
音源では、W.B.T.C、ZERO-Gravityとして活動中。京都府と滋賀県を中心に、精力的にイベントに出演している。
私生活では結婚して2児の父。Twitterでは、子供の様子をしばしばアップしており、いいパパだとガッツリうかがえる。
バトルMCとしての早雲
(引用:YouTube)
早雲のバトルスタイルを一言で言い表せば、「質実剛健」。
とにかく渋く、漢らしく、重厚なさますら感じる。
ライムは硬くリリカルで、独創性があり、ズッシリくる聞き応えがある。
派手にフロウすることはないが、リズムキープとキーのアジャストは一級品。
アンサーは的確で、話が矛盾するような場面はほとんど見られない。
ヴァイブスも高く、常に負けん気の強さを感じさせる。
誇り高く、「男が惚れる男」といったところ。
穴、と呼べるところはなく、間違いなく相手からすれば手強いMCだ。
早雲のベストバウトは?
早雲のバトル動画はYouTubeにも大量にあり、いくつものベストバウトが残っている。
YouTubeで見られる2つをピックアップ。
UMB2019 FINAL vsAuthority
「な? 重力に操られてるってことだろ?」
早雲最大のベストバウトは、間違いなくコレ。
早雲の名前が全国に響き渡るきっかけとなったバトル。早雲らしいスキルとアティチュードが、もっともわかりやすく出ている。
このバトルでは、Authorityの着ていたトップスの「NASA」から、”重力”がトピックに上がりました。無重力(Zero Gravity)をREPしている早雲は、これを巧みに操って完璧なアンサーを繰り出す。
相手がAuthorityでなかったら、一撃必殺クラスのラインだ。
2012 UMB SEMI FINAL VS R-指定
「韓国製チマチョゴリ」
今から8年前、R-指定がまだUMBを取る前の時代。
早雲は準決勝で、R-指定と激突。
2012のUMBは、「優勝はTK da 黒ぶちかR-指定のどちらか」と下馬評はあがっていた。
お互いに強烈なパンチラインが生まれ、全バースに湧きどころがある名試合。残念ながら早雲は敗れてしまったが、明らかにR-指定を苦しめた。
早雲の音源
いずれも早雲らしく、ヘビーで渋い仕上がり。
ブレない渋さと漢らしさが音源にもにじみ出ているのがズッシリ伝わるだろう。
最新のリリースは「令和二年夕刻」。「君が代」に始まり、トラックへ移行するというILLすぎる流れだ。
”1から並べる You are a lier、笑顔で手招く13階段”というラインがあまりにも格好よぎます。
そして”前門のコロナ(oa-トラ)、後門の御上(okami-オオカミ)”......
リリックには、早雲のマイメンである山本B(山本びんた)の名前も。
まとめ
長年の経験から裏打ちされた早雲のアティチュードと生き様は、誰が見ても惚れ惚れするもの。
UMB2020で早雲が優勝するというストーリーも、じゅうぶんに考えられる。バトルもそうだが、音源もチェック願う。
早雲の姿が、多くの人に届いて欲しいと思う。