今回のフリースタイルダンジョンは、初登場となるレペゼン千葉の"SHAMO"が登場!え?SHAMO(軍鶏)って誰?という方も多くいるかと思うが、これがめちゃくちゃ熱いバイブスとフロウを持ち合わせるラッパーなんです。そんなSHAMOはファーストステージでTK da 黒ぶちと対戦へ。ここのところ調子の悪いTK da 黒ぶちだが、前回のAuthority戦で破れているだけにどう挽回するのかも見ものである。早速今回のフリースタイルダンジョンのバトルを振り返って参ります。
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子持ちパパ、SHAMOの挑戦!
フリースタイルダンジョンのステージに初降臨となる33歳のSHAMO。二児の父となる彼はラップ歴15年とラッパーとしての経歴は長いものの、なんとMCバトルに関しては始めてから1年。しかも、初挑戦したUMB千葉予選では見事チャンピオンに。その後のUMBグランドチャンピオンシップではベスト4まで登り詰めるなど、まさにシンデレラボーイばりの勢いを持つわけだが、バトル映像を一度見れば納得するので是非とも見てもらいたいところだ。ギュッと凝縮すると、武闘派タイプでとにかく熱いの一言。輪入道も「喰らった」というほどの"前のめりスタイル"はヘッズ達の心も揺さ振ること間違いなし。
TK da 黒ぶちはどう対処する?
さて、そんなSHAMOと対戦することになったTK da 黒ぶち。実は過去に1度だけ対戦済みであり、SHAMOのことは他のモンスターよりもバトルスタイルを熟知している。その際は勝利を掴んでおり、対話ができるラッパーということで再度戦えることを楽しみにしている模様。特に対策は用意していないようだが、どうアプローチするのかも見所だ。では、SHAMOとTK da 黒ぶちのバトル内容をプレイバック!
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SHAMO vs TK da 黒ぶち
1stBATTLE ROUND1
バトルビート「LL Cool J/Jingling Baby」
【SHAMO】
バッチバッチ ボディタッチありな感じだぜ
お前の核心に触れる
俺とは1回戦った事あって
そしてお前の情熱を全部持ってく
フリースタイルいつでも感覚抜け出す
腕白2Pac 中指◯◯
連鎖反応 ジェイルバード
飛んでいっちまいな Chicken Burn
【Tk da 黒ぶち】
客がゼロのクラブからやってきた PAすらいなかったぜ
だからこそまずはこの環境でバトルできる事に感謝してる
バトル歴1年?俺はバトル歴は15年
格の違いとセッションの違いを見せるぜ
よく聞いとけ その耳の中
【SHAMO】
バッチバッチだな 当たり前だな
15年はラップしてるよ
「ごめんね」より「ありがとう」が最近増えたよ
調子はどうだ?
いつも俺はこんな感じ
どうしようもない底辺からバトルを使って成り上がりてぇ
その気持ちに嘘や偽りねぇ
【Tk da 黒ぶち】
間違いねぇ これを続ける度に俺も街角で「ありがとう」が増えてくるぜ
Count Your Blessing 感謝しながらこいつぶっ殺す
今日も勝利に感謝 I'm a rapper それも提唱
Fast取った割に 全然ビート乗れてない
どっちの方がヤバイフロウ
【SHAMO】
泥試合みてぇな戦いが俺らにはお似合いかもなTK
俺も進研ゼミみたいな簡単にクリアできる訳がねぇ
いつまで経っても変わらねぇ
気持ちがレイムじゃモノホンプレイヤーになれねぇ
今しかねぇ やるなら 今しかねぇよな
【Tk da 黒ぶち】
なら俺トラ・トラ・トラよりDanger そんな返しで変化
求めるぜ真剣なフロウ やられた人間発電所
BUDDHA BRAND キングギドラ さんピンCAMPが狂わす
だからこそ俺のシェフを震わす
ラップのフルコース ちゃんと聞いとけよ
【SHAMO】
あの時のさんピンからの景色 俺の網膜にちゃんと焼きつく
あの時の再現をしなくちゃ 今のHIPHOPは死んじまうよ
こんな時代を待ってたぜ
お前と当たりあえて 当たり前の事に感謝しながら
やっぱり今日はGunを発射Bang
【Tk da 黒ぶち】
違ぇぜ あの時を再現するんじゃなくて先人が作ってくれた道
そこから1・2・3・4作ってかなきゃなんねぇ つまり進化
鎮火する事はねぇぜ
退化論いらないぜ情熱込めたMicrophone
それは最高だけどさ
俺ら進化させなきゃ話にはなんねぇ
筆者の感想
SHAMOとTk da 黒ぶちのファーストバトルは初っ端からバッチバチ!「泥試合みてぇな戦いが俺らにはお似合いかもなTK」とSHAMOが言うように、男臭い味のある戦いが愛塗れたわけだが、まさか"さんピン"の話になるとは...愛が凄い!
結果3:2でTk da 黒ぶちの勝利
1stBATTLE ROUND2
バトルビート「NJ~ナゾノジシン~(DJ RYOTA DUB)/晋平太」
【Tk da 黒ぶち】
始まるLowなら3本 今日も俺はなんとなくラップしてる訳じゃねぇ
◯◯Dap それだけじゃ足りない 俺らでChapterめくり返さなきゃなんない
ちゃぶ台ひっくり返す Bigなライム それがどこにあるか探してる
かざしてる己自身 キチンとやんなきゃいけねぇ チキンならば軍鶏
あんまりあれは上手くねぇぞ コケコッコーとか叫んでろそこで
それは戦いララバイ まだつまらない戦いしたくない見たくない
今日もイカ臭いライムよりもやっぱ次位の方が好きだぜ
【SHAMO】
退屈でつまらない俺との差は埋まらない
いや違うなどんどん上に行っちまった奴らに中指立ててる軍鶏
何故なら俺は飛べない 地に足ついてるからな
身体一歩 肉体 消滅したところで音楽消えない
しけた花火Bang 撃ち抜く残弾 何発俺にあんの?一発しかないな
ならお前に対して使うだけさ 後の事なんて考えねぇ
俺は俺であり俺の証明を続ける それのみだ
【Tk da 黒ぶち】
花火色になったら記録より記憶だろ?
俺は勝ちっていう記録をここで残して持続してくだけ
軍鶏 3歩歩いたら忘れる さっきの熱さはどこ行った?
切ってく俺なりのリミッター 何を見た何を得た
フリースタイルはある意味台本があるんだぜ
それは人生つまり見たもの得たものがここで交わる
La Di Da Di We Like to a Party始まったばっか
これフロウがどこまで冴えるか
それすら分からねぇけどさっきの映像ブルースリーみたいなジャージ着てたな
俺はあれは好きだぜDon't think ,feel 感じずに行くぜ
【SHAMO】
Don't think ,feel 俺たち繋げる地図
ハイチーズyo
PeaceもDisもどっちも良いけど俺にpleaseは歓声
聞こえやしないね だが反省なんてしないよまるで参戦
戦争?まるでエンドロールが回転 まかり通るよ
Give it away Give it away now
色濃く滲み出しな かじかんだ
はにかんだその目の奥そこ 何があんのか一体どうよ
繋げられた調子は最高潮から 校長先生みたいな話ではなく
長く突っ立ても俺たち過ぎ去る加速
【Tk da 黒ぶち】
ブルースリーより好きなスパイクリー
やられたぜあれはDo the Light Thing
シンクロナイズするMIC
ビートの乗り方負けないし
内心こもってないなら辞めとけ
これがフリーキーなフロウ俺はそれを追い求めてる
スキルに情熱を見出すぜ
磨くあんたもそれなりにラップをやってきたんだろ
俺も同じさじゃあどっちが甲乙?こっちが上さ
【SHAMO】
確かに喰らったなウータンクラン
歌って食う事の大変さ
そいつももちろん分かってる
ボディタッチだがお前の心に全部伝わってる
俺が俺であるための証明
正解不正解何が常識 その聴診器当てても聞こえない
いつまで経っても変わらないなら 俺たちが変わるしかない
15年目でバトルなんてクソ食らえだと思ってたあの時から
俺もこれを使って自分で何か新発見する
子どもが握ってくれたオニギリを今日食ってここに立ってきたよ
筆者の感想
セカンドラウンドは、ファーストバトル同様に熱いバイブスのままの2人。音楽論というか、今までラップしてきたプロセスを語り合う、まさに"言葉の殴り合い"という展開に。両者ともに言いたいことがあり過ぎたのか、言葉を詰め込みまくってたなぁ。漢ですね。しかし、「子どもが握ってくれたオニギリを今日食ってここに立ってきたよ」は最高...。
結果 3:2でSHAMOの勝利
1stBATTLE ROUND3
【Tk da 黒ぶち】
子どもが握ってくれたおにぎり それは愛がある話
そういうのは俺は本当たまらなく好きだぜ
子どもがいながらラップってのはどういう心境だい?
新年一発目からこんな暑苦しいバトルごめんね
だけどオネンネしてる暇じゃないぜ
その子どもにも朗報届ける事ができない
堂々とMIC命のロウソクは ここで絶え間なく削られていくが
その間俺はいつも行くさ
【SHAMO】
子どもを任せてる嫁さんにまずは感謝をしながら
俺は音楽で握れるこの壇上で
だが俺の言葉を聞いて こいつらに植え付ける現実
それが子どもになってこいつらが盛り上がる
俺は脇役で十分だぜマジで
こいつらが俺の言葉を聞いて主役になってくれればいい
プリズンブレイク砕けるフリースタイル言葉
フラッシュバック いつかのあの時の光景さ
【Tk da 黒ぶち】
俺も誰かの先人がそういう意思でやってくれたから
脇役から主役になって今ここに立ってる
ならば不惑 40までのこの道のり
勢いだけじゃ誤魔化せないというのは俺も知ってる
色々学ぶぜ 人生の先輩だけどバトルに関しては俺先輩
変えてく展開超えてく限界
キメて切れてる頭のライム
タイム間もずらしながら楽しんでいく
【SHAMO】
楽しんでる
俺はあの時の死んでる日から思い出してやりてぇよな あの時の景色
鉛筆は真っ黒だが紙の上は真っ白
1回もリリック書けない時 俺はどうしたんだろうな?
だがな今はそんな事忘れ去られるぐらいにお前の情熱で俺はぶっ飛んでる
今しかねぇんだよなやるなら今しかねぇ
お前らも何かあればそれを掴め
【Tk da 黒ぶち】
そうだよ 皆何か掴まなきゃなんねぇ
つまんねぇOnedayなんて通り越して不安定でも楽しんでこうぜ
俺も昨日はリリックを書いて家でレコーディングしてた
「あぁ上手くいかねぇ」って事ばっかりだけどがっかりしない
生きてる限りは続いてく時間帯
限られてるその旬っていうのを俺は掴んでくぜ この一瞬
フリースタイルのこだわりならば おだまり
美川憲一もびっくりな展開だぜこりゃ
【SHAMO】
くだらない現実の中で一体 俺たちが何を掴めるんだろうな
パッと持って帰ってポケットの中のビスケットをお前らに与えてぇぐらいだよ
だがな俺に生憎一枚しかねぇんだ
フリースタイル空腹 G,R,E,E,D グリード
ゆっくりとしてる暇なんてねぇから蝶のように舞い蜂のように刺すフロウ
俺は鳥 もっと高くFlyhigh
筆者の感想
最後の最後まで勢いが落ちずにバイブス全開で挑んだSHAMO。これだけでも十分凄いわけだが、何と言っても熱いワードをドンドン繰り出しながらTKとのバトルを楽しんでるパパの姿に感無量。TKもモンスターらしくしっかりとアンサーするあたり、巧みです。
4:1でTk da 黒ぶちの勝利
SHAMOの今後に注目!
ということで、輪入道お墨付きのSHAMOが登場したことで一気に彼の存在が気になった方も多いかと思うが、音源に関してはこちらをチェックしてみるといい。なかなか渋みのある楽曲なのでハマる人はハマること間違いないだろう。
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