2020年8月15日、漢a.k.a.GAMIが客演にRYKEYを迎えた新曲「Period.」のPVがYouTube上で公開された。
Daiky As TOSATSUMAが監督を務めたPVでは、裁判所前でラップする2人の姿が映し出されている。
漢a.k.a.GAMIは、今年5月に大麻取締法違反(所持)の容疑で現行犯逮捕されており、保釈後初のPV公開となった。
言わずもがな聴き心地が良さだけではないGREEN ASSASSIN DOLLARのビートの上でリアルを綴った歌詞を裁判所前で歌う今までにないPVは多くの反響を呼んだ。
「愛想つかしたあいつに逆に愛想つかされた でも挨拶した事もない 多くのやつに励まされた」
このラインは"漢さんおかえり"と思うヘッズの胸アツラインだろう。
そんな一種の局面の「Period.」。楽曲の客演にも呼ばれたRYKEYについて紹介していきたい。
RYKEYとは何者なのか?
1987年12月12日ケニア出身の母と日本人の父のハーフとして生まれる。
東京都八王子市出身のラッパーで本名は下田ムトアリッキー。中学二年生の時に八王子のギャング「八王子クリップス」の一員になり、八王子のクラブで先輩のライブを見て、「これなら俺の方が...」と思い17歳でラップを始めた。2008年にプロデューサーのJIGGと出会いそこからリリックを書き始めた。
2015年に自身初の1stアルバム「Pretty Jones」をリリース。
2018年には、アルバム「John Andersen」をリリース。このアルバムは客演に漢 a.k.a. GAMI、SALU、SIMON、Pablo Blastaなど豪華なメンバーが揃っていて、話題を呼ぶ作品になった。
その年2018年に自身4つ目のアルバムとなる「MZEE」をリリース。このアルバムの名前にもなっているMZEEはケニア語で、成熟し色んな経験を経た男へ敬いを込めた一人称の意味。
このアルバムに収録されている「LISTEN」のPVが2018年11月にYouTubeで公開された時には、SALU , JP THE WAVY , ELIONE ,YOUNG FREEZ , PABLO BLASTA Nina Endo , 漢a.k.a.GAMIなど、PVに出演したキャストのメンバーが豪華すぎることが話題になった。
この曲だけでなく、「MZEE」のアルバムには漢a.k.a.GAMIや、DOGMA、Cz TIGER、JAZEE MINOR、KANDYTOWNのDony Jointや故YUSHIなどが参加した。
2020年には5つ目のアルバム「BEEF&CHICKEN」をリリース。
この曲の概要欄には「生きていく以上、困難は自分自身で乗り越えていかないんだ」とあり、RYKEYの価値観を真っ直ぐ表現した歌詞は多くのヒップホップファンの心を鷲掴みにした。
BADHOPのYZERRとのBEFFをBADSAIKUSHとのコラボ曲でアンサー
RYKEYは以前BADHOPのYZERRが出した楽曲をSNS上でパクリだ。盗作だ。と非難しBEFFに発展した。
そのアンサー曲として「You Can Get Again」をYouTubeで公開。
当時、2人のBEFFの行方が注目されていただけに、PVの再生回数はかなりのものになった。
殴り合いやSNSを使ってうだうだ言うよりも、音源で決着をつけよう。というスタンスは本当にヒップホップを感じられる。
草刈正雄の娘 紅蘭とRYKEYの関係
2018年12月、紅蘭がRYKEYとの子を出産した。
しかし、RYKEYが2019年に暴力事件を起こし逮捕されたことがきっかけで、2人は別々の道を歩むことを決意。
RYKEYは紅蘭に向けた曲や子供に向けた曲を数多くリリースしている。
生き様から放たれるREAL。今後もリリックに酔いしれろ。
今回は漢a.k.a.GAMIやBADSAIKUSHとも交友関係のあるRYKEYについて紹介した。
お騒がせラッパーとして多くの事件を起こしてきたRYKEYだが、その事件やトラブル一つ一つをストレートな歌詞にしてラップで伝える彼のスタイルは、これからも多くのヒップホップファンを魅了し続けるだろう。
HIOHOPの根底である「REAL」。RYKEYの言霊でREALを今後もずっしり感じて欲しい。