【鎮座DOPENESSら豪華客演が参加】PEAVISが約1年ぶりの2ndアルバム「PORTRA¥AL」をリリース!

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福岡を中心に活動しているラッパーPEAVISが、約1年半ぶりとなる2ndアルバム「PORTRA¥AL」を1月20日にリリースした。

http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/95768

今作は、ソウル生まれ、東京育ちのマルチクリエーターYonYonがトータル・プロデュースを担当している。YonYonは過去にSIRUPなどとの共演経歴もある。YonYonとも親交の深い韓国のPanda Gomm、Laptopboyboや、tofubeats、Shin Sakiuraなどの豪華プロデューサー陣に加え、客演には、鎮座DOPENESSや、ラップスタア誕生で知名度を上昇させたweek dudusなどが参加している。

今回のアルバムのタイトル「PORTRA¥AL」は、直訳すると描写や記述。

このアルバムのタイトルには、「今の世の中や自分のことをありのまま描いた」という意味が込められている。そのアルバムタイトルが象徴するように、今作はPEAVISがこれまで歩んできた人生の中で見てきた景色や感じた感情を素直にストレートに表現した内容となっている。

トラックリスト:
1. Carrying You feat. YonYon / prod. NARISK
2. Show is Over feat. week dudus / prod. Laptopboyboy
3. Be Changed / prod. NARISK
4. To The World / prod. Tigaone
5. Keep Winning feat. KAISHI / prod. Panda Gomm
6. Kizu / prod. NARISK
7. Jewelry Box feat. T-K TONY / prod. Yusuke Ito (MurderFaktry)
8. マゴコロ feat. 鎮座 DOPENESS / prod. DJ Kenbeat
9. ガラスの地球 / prod. Shin Sakiura
10. Carrying You (tofubeats remix) feat. YonYon / prod. tofubeats

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鎮座DOPENESSを客演に迎えた「マゴコロ feat. 鎮座DOPENESS

リリースと同日2021年1月20日22時にYouTubeに「マゴコロ feat. 鎮座DOPENESS」のMVが公開された。

MVは、アニメーションビデオとなっていて、m-flo、BAD HOPなどの映像を手がけるアニメーター大平彩華が書き下ろした曲の世界観に合わせた落ち着いた雰囲気の内容となっている。

MVでは主人公が、様々な場所を旅して死ぬまでの一生を描いている。死んだ後には宇宙を旅して、また人に生まれ変わるという内容。

何も怖くないよ ただ真実背けないで この道を歩もうだから未来恐れないで

何も怖くないよ ただ自分に嘘はつかないで 抱きしめる愛を 包み込む溢れ出る愛を

hook部分からは、何にも恐れる必要はない。勇気を出して自分の人生を自信を持って歩もう。というPeace & Unityを掲げて活動するPEAVISらしい優しく温かいメッセージが伝わってくる。

自然と湧き上がる笑顔 それこそ本当の宝物

焦りは禁物 さぁ〜リラックス 自ずから開かれる未来

一歩づつ辿ってく道のり 無我夢中で楽しむのみ ほら

鎮座DOPENESSの優しく滑らかのフロウが本当に心地良い。またフロウだけでなくメッセージ性の強いverseになっている。

「焦らずに一歩一歩自分の人生を無我夢中で楽しもう。」というメッセージは現代人の心に響くこと間違いなし。

福岡の盟友DJ Kenbeatがプロデュースしたビートの優しく滑らかな音がPEAVISと鎮座DOPENESSのリリックとフロウを際立たせる。MV、ビート、リリック。全ての要素が一つの方向を向いていて、自分の生き方について、とても考えさせられる楽曲になっている。

PEAVIS - Keep Winning feat. KAISHI

「PORTRA¥AL」の5曲目に収録されている「Keep Winning feat. KAISHI」

PEAVISと同じ福岡の注目ラッパーKAISHIとのフューチャーリング。

囚われてる Lil bro  Wxxd売った金 母のに日にダイヤモンド いい奴がなぜ?

汚れた両手 綺麗な心 数えられないPainを超えて目指す本物

2人のバックグラウンドを感じられるようなリアルなリリックが心に刺さる。

死んだ仲間や塀の中の仲間に向けてのメッセージだけではなく、次の世代の子たちへのメッセージも含まれている。

いいかい?キッズ達

胸が痛いなら今が変わる機会好きに生きろ精一杯

これには、ストリート育ちで悪いことも全部経験したPEAVISだからこそ書けるリリックだろう。

「人生の酸いも甘いも噛み分けて手を出すならわかるけど、僕は10代にドラッグなんて必要ないと思う。僕の歌の影響で誰かがドラッグに手を出してしまうのが嫌だと思うようになった。」

こんな思いから、PEAVISは、2015年にYelladigosを結成したタイミングで歌う内容を変えることにしたという。

ガラスの地球

PERVISに影響を与えた本の中に手塚治虫のエッセイ集「ガラスの地球を救えー二十一世紀の君たちへ」と言う本がある。

この本は、手塚治虫が亡くなる直前まで書いていた本で、手塚治虫がどういう意図でマンガを書いていたか、過去の作品に込めた思いなどについて語っている。

そして、この本の最終章では『日本人は来世紀(21世紀)には平均年齢が90歳を超え、80歳まで働くようになり、若者の数が極端に減って、老人大国になります』『医療は発達して病気はなくなりますが、脳の老化現状や精神障害は増え続けるでしょう。その介護に介護ロボットが活躍します』などの未来予想をしている。

この曲のタイトルは、この手塚治虫の本からインスピレーションを受けたものなのかもしれない。

ロボットが作る飯とか味気ないぜ よく行くオバちゃんのパスタ屋さん 潰れないで

これ以上の発展 お願い 一旦待って iPhone捨てて家電で君と待ち合わせ

監視社会にないロマン あの漫画を読んでごらん

ファンタジーじゃなくて全て風刺 開く第六感

ものすごいスピードで発展していくこの現代社会の中で、大切なことを忘れて欲しくない。という思いが込められたPERVISの温かく、深い視点で書かれたリリックをぜひ体感して欲しい。

Carrying You (tofubeats Remix) feat. YonYon

リード曲Carrying You feat. YonYonをtofubeatsがリミックスを手掛け話題になった作品。オリジナルと比べ、リミックスバージョンはポップさが増してまた一味違う印象に生まれ変わった。

世界が終わるその前に 君の手を引いてどこ行こうか

間に合わなくなる前に君に愛を伝えようか

溢れ出る気持ち 守りたい 君1人

ストレートに等身大の愛を表現した歌詞がとても良い。PERVISの内にある優しさと強さの両方を感じられる楽曲。そこにYonYonの透き通って伸びのある歌声が重なり、一度聴くとやみつきになってしまう心地よさがそこにある。

オリジナル版のMVの監督を務めたのは、HIYADAMをはじめとしたラップアーティストの映像を多数手がけ、最近では菅田将暉×OKAMOTO'SのMVや、ファッションブランドの映像も手掛けるNasty Men$ah。気の抜けてリラックスした映像で、所々ガラスに歌詞を書く演出を加えることでPERVISとYonYonのリリックがより耳に入ってくるようになっている。

マルチな音楽性が詰まった最新作「PORTRA¥AL」

福岡を拠点に活動しているラッパーのPEAVIS。1stアルバムと比べ、格段に上がったラップスキルでより自身の価値観を表現したアルバムに仕上がっている。

「PORTRA¥AL」の成熟し洗練されたPEAVISの世界観をぜひ体感して欲しい。今作が、PEAVISの名前がさらにヘッズに認知される転機のアルバムになることはほぼ間違い無いだろう。

これからさらに知名度を上げていくであろうPEAVISの今度の活躍にも注目が集まる。

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