90年代末から00年代、まさに日本のヒップホップ、日本語ラップが色物ではなく本格的にシーンとして全国的に広く認知された時代に絶大な支持を集めていたラッパーと言えば誰を思い浮かべるだろうか。
LITTLEとDABO、この2人を最初に思い浮かべるヘッズも多いに違いない。
そんな2人が3月26日にリリースする「bbbaby」で初共演しているというから、昔からのヘッズにとってこんなにうれしいニュースはないだろう。
ゼロ年代を代表するラッパーLITTLEとDABOが初共演
▽bbbaby feat.DABO
LITTLEとDABO、以前から交友関係はあったものの楽曲を共作したことはなかったそう。共に同年代のラッパーの曲に客演することがあったイメージがあるので、今作が初共演というのはかなり意外だった。
「bbbaby」ではタイトルからも分かる通り、それぞれがわが子への気持ちを愛情たっぷりに表現している。
MVでは親子共演も実現しており、かわいいお子さんにメロメロな2人のレジェンドラッパーの様子が見られる。ちなみhookでコーラスを担当しているのはFull Of HarmonyのYUTAKAだ。
LITTLEとDABOとFOH、この並びに上がらないわけにはいかない。
LITTLEは以前、インタビューで年齢とキャリアを重ねたからこそできる新しいスタイルにトライしていると語っていたが、今回の楽曲にも様々な遊びや工夫が込められている。
日常や家族がいることの幸せについてをテーマにした楽曲は、ある意味定番とも言えるものだが、このメンツで「bbbaby」を作ったのは時代や環境が変化したことをより強く意識させる。
LITTLEのバースでは、DABOのリリックを思わせるフレーズがいくつか盛り込まれている。もちろん客演ラッパーへの敬意も込められているだろうが、我々リスナーが「あの頃」を思い浮かべることを狙っているのかもしれない。
「bbbaby」を聞いて得られる感動は共に同じ時代を過ごし、大人になっていったからこそのものだろう。
鋭い目線とライムでシーンを切り開いていった功労者たちがわが子への愛を惜しまずに表現している様子は、「心温まる」の一語ではとても足りない。
言うまでもないがさらに時を重ねていった将来、楽曲とMVはお子さんたちにとってなによりの宝物になるだろう。ハートフルでありながら聞く人に過去、今、未来を思わせる名曲だ。
個人的には、初めて買った日本語ラップのアルバムがDABOの「PLATINUM TONGUE」なので屈指のライマーであるLITTLEとのコラボは心の底から嬉しかった。
今回、晴れて初共演となったLITTLEとDABOのコメントも発表されている。
LITTLE
子どもを抱っこしながらずっと歌ってたラップです。
ダボくんのリリック最高過ぎてデモ聴いて噴きました笑
REC でしびれました! RAP 万歳!
DABO
長年の知人であるリトルと初のお手合わせ、大変おいしゅうございました。
息子が持ってきてくれたコラボです。
大切な宝物になりました。
メディアでの共演も決定!
ヘッズ歓喜のコラボが実現したが、メディア露出もあるようだ。
3月28日(日)夜10時からABEMAで放送される「MUSIC BOMB」、への出演が決定。トークもたっぷりある番組なので、2人からどんなエピソードが語られるか今から楽しみだ。
その1週間後の4月4日(日)夜9時には、LITTLEがホストを務める「愛韻TV」にDABOが出演する。
2週に渡って2人のレジェンドのトークが楽しめるので、より理解が深まるようまずは楽曲を聞きこんで準備しておこう。
「bbbaby」と同時に、「Little Daddy Ken」「きみのため」がリリースされるのでLITTLEの配信・ストリーミングリンクからチェックしてほしい。
そして、昨年ZORNの「かんおけ」が受賞した愛韻アワードが今年も開催される。
愛韻アワード今年もやります!!
今日から4週間を募集期間として選考に入れさせてもらいます!大賞の対象は今年度(今回は2020年1月〜2021年3月)の韻で選びたいと思ってます!#愛韻 このハッシュタグでヤバい韻を紹介してください!皆様ご参加ご協力お願いします!
詳細は後日!ご期待ください!! pic.twitter.com/dLYiV51OqB
— little (@akalittle_) March 1, 2021
これこそは!という韻があれば、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。