R-指定にふぁんく、KOPERUにpeko……数々のモンスターを生み出した名門「梅田サイファー」。その梅田サイファーの心臓と呼ばれている男こそが、「KZ」である。
ラッパー、トラックメイカー、DJを率いる梅田サイファーは音源、LIVE、一部ラジオなど露出も非常に多く、全員が凄まじいスキルとプロップスの持ち主なので注目度は抜群だ。
梅田サイファーの活動は、KZを軸にして動いている様子。本記事ではKZのプロフィールやベストバウト、音源などについて解説する。
KZのプロフィール
優しい日を思って、今日も優しく。 pic.twitter.com/Lj2xjOsFsX
— KZ 9/19「すくわれろ KZワンマン」at 配信ライブ (@KZ_THR) July 30, 2020
KZは梅田サイファーへ、2007年から参加。実質的にここがキャリアのスタート地点。
第2回からの参加者で、梅田サイファーにおける最古参である。少なくともラッパーとしてのキャリアは、ゆうに13年を超えている。発足当時はロン毛にカチューシャで、いかつい顔でタバコを吸う、威圧感のある男だったと語られている。
実は当初は「ドイケン(現KennyDoes)と「KZ and doiken」というユニットを組み活動をしていた過去もある。バトルでも好成績をおさめ続け、戦極やUMB予選で活躍し、大阪のシーンを盛り上げた。
2018年にはUMB本選に出場。結果は第4回戦で準優勝のAUTHORITYに惜しくも敗退。
音源の方にも力を入れていて、ものすごいペースで露出している。梅田サイファーは、「KZはハードワークが過ぎる」と評しているようだ。
多方面で中核的な役割を果たしているので、先述のように「心臓」と呼ばれているのである。
KZのバトルスタイル
(引用:Twitter)
KZは典型的な「対話型MC」。韻は目立って踏まず、フロウで遊ぶこともない。ポエトリーラップのようにメッセージにすべての重心を置くスタイル。
相手のバースをしっかり受け止めて、熱いメッセージを叩き返す。技術論で語らず、気持ちで闘うどストレートで男らしいスタイルだ。攻撃的な場面もあるが、相手をリスペクトした上で自分のビジョンを語るので、ピースフルな名バトルがしばしば生まれる。
KZのベストバウト
UMB2014 大阪予選 ベスト4 vs R-指定
2014年、全国制覇3連覇を狙う、盟友、R-指定との試合。
この試合まで持ち前の対話力+攻撃力で相手の弱点を的確につき順調に勝ち上がってきたKZが見事なまでに姿が変わってしまう。
◆相手の小節に割り込んでしまう・自分の小節でのカウント間違い、2回の小節間違い。
◆負けを認めて「(全国に)行ってこい!」というワード。
◆スタミナ切れ・のどがカラカラ。などの完全敗北宣言。
梅田サイファーの仲間であるR-指定へのあふれる愛とリスペクトがKZの歯車を狂わせてしまったのかもしれない。バトルには魔物が潜んでいるようだ…
このバトルがベストバウトたる所以はKZの愛もリスペクトも完全に受け入れたうえで、ほぼ決まってしまった試合をR-指定が全力の愛とリスペクトで返し、ベストバウトに塗り替えてしまったところ。
「当たり前やろKZ心配すんなお前の分もドイケンの分もKBDの分も
一回戦で負けたふぁんくの分も梅田サイファー全員背負って東京殺すぞ」
この年、R-指定はUMB大阪予選5連覇、UMB GRAND CHAMPIONSHIP3連覇と歴史的快挙をあげる。
UMB2018 本選 一回戦 vsDAISEI
「それだけで俺たちは分かり合えないのかよ」
UMB本選へ出場したKZ。
1回戦 vs DAISEI。
DAISEI「大阪でお前を見たことがない」とDISが空回りしている部分をKZは「見たこともねぇものを見たことねぇとディスるならお前のヒップホップはくだらねぇな」と一蹴。
これがKZの真骨頂。相手のDISも即座に脳でかみ砕き、何倍もの上塗りをしてパンチラインに仕上げる。
KZの音楽活動について
KZは、梅田サイファーおよびソロの形で活動している。
梅田サイファー - マジでハイ
梅田サイファーにおける、現在のマストチューン。
かなりDOPEなリリックだが、"i u"、"o u"で踏む脚韻が気持ち良すぎる。
梅田サイファー - トラボルタカスタム feat.鋼田テフロン
"ダーウィン"と"進化"、"バグ"と"ファンブル"を飛ばしながら掛けて踏む素晴らしいライン。
梅田サイファー - 梅田ナイトフィーバー'19
ナーバスな現代の闇な部分から”6本の弦 鳴らせ5本の指 4つ打ち 3連グルービー ダブルミーニング 1本のペンシル”と数字のライン。最後は希望でバースを締める。
KZとしてのリリース
KZ名義だと、すでに4枚のアルバムを出している。
彼なりの苦悩と、それでもアガっていきたい、何かを変えたいというメッセージ性が伝わるリリックが多くKZのKZらしさが楽曲にも表れている。
KZのその他活動について
ライブは年間50本以上こなし、各種イベントも開催している。いったいいつ寝ているのか、というレベル。さらにはラジオパーソナリティーとしての一面も。
WREPで「WREPアマチュアラジオ」を配信している。Voicyという音声配信アプリにて、pekoとともにチャンネルも所有。
無料で、しかもいつでもバックナンバーを聴けるので、チェックしておこう。ちなみにVoicy自体が最近になって有料チャンネルの制度を始めているのでお試しはお早めに。
今や日本でもっとも有名になったといっても過言ではない、梅田サイファー。彼らの快進撃を抱えているのがKZで、まさに「心臓」である。
9/19「すくわれろ KZワンマン」ライブを配信でおこなう。のでそちらもチェックだ。