JP THE WAVYと言えば、近年ノリに乗っているラッパーの1人だ。今年は、誰も想像していなかった波乱が起こったが、JP THE WAVYはその波に飲まれることなく乗り切って自分らしい活動を続けている。
そして今日、9月17日には新曲「Thank GOD」がデジタルリリースされた。YZERR(BAD HOP)が客演、プロデューサーにはstar boy & outtatownやYungXansei と豪華な顔ぶれが集まった。
今回は、JP THE WAVYの新曲についてお伝えしていこう。
時代を乗りこなすJP THE WAVY
2020年に入って、アルバム「LIFE IS WAVY」をリリースし、7月にはARなどの最新技術を駆使したライブ「LIFE IS WAVY VIRTUAL SPACE TOURS」を成功に導いた。
ラップのセンスや声の良さはもちろん、D.T.R.I(ラップや歌、ダンスのクルー)で培ったエンターテインメント性の高さもJP THE WAVYの大きな魅力だ。
「Louis 8」のダンスビデオではラッパーになる前から始めていたダンスも見られる。
そのエンターテイナーぶりは今回の新曲にも色濃く反映されており、去り行く夏を惜しむ切なさを歌いながら今を楽しむ様子がメロウかつポップに描かれている。
アメリカで活躍するYungXanseiをプロデューサーに招いた「Thank GOD」では、スポットライトを太陽に、オーディエンスを波に例えてライブの熱さを歌っている。
当たってるスポットライト
太陽みたいに眩しい
客席飛び乗る波みたいに
暑すぎて溶ける腕時計
暑すぎてるフロアずっと
Hotter than sauna上げるもっと
俺らにしかできない事
やる為ここまで来たぜ
今はまだ以前のような形のライブをすることは難しいが、また会場めいっぱいに人が集まるような熱いライブができるようになったらぜひこの曲を生で楽しみたい。
「世界で一番イケてる日本人になりたい。」「死んでから後悔したくないから曲をガンガン出す」と語っている。言葉だけでなく実践し続ける姿勢が支持を集めているのだろう。
今年は音楽関係でも残念なニュースが多かったが、ラッパーの中でもいち早く新しい形のエンターテインメントにトライしているJP THE WAVYの今後にも期待が集まる。
BAD HOPの頭脳、YZERRも参加
そして、「NAMI」ではなんとBAD HOPからYZERRが参加している。
YZERRと言えば、BADHOPの曲づくりにも深く関わっておりその音楽センスには定評がある。
ミックステープからの1曲、「Back Stage feat. Tiji Jojo」はなんと600万回以上の再生回数を記録している。
Wavy君に誘ってもらって1曲参加しました🌊🌊スタジオでのセッション楽しかった💪💪
この後12時から配信開始されます🔥
9.17
JP THE WAVY
New Single
1.NAMI feat.YZERR (prod. @star_boy @outtatowntobias )
2.Thank GOD (prod. @yungxansei @_pulp_k ) pic.twitter.com/s5koUzB02E— YZERR (@yzerr_official) September 16, 2020
https://platform.twitter.com/widgets.js
JP THE WAVYとのコラボは少し意外だったが、いつもとは違うロマンチックなフロウも夏の終わりを寂しく思う気持ちが醸し出されていて魅力的だ。
光る海 光る Wrist が眩しい
一回きりやりたい事やったら良い
次も夏が来る 保証は無いし
止められない俺と波(JP THE WAVY )君とバギーに乗って
誰も来れない場所へ
今日だけダチを置いて
二人抜ける後で
星の下で開ける Opus と Hennessy
君にゃ見せる腹の BAD HOP(YZERR)
「NAMI feat. YZERR」
USの最新フロウを日本語に落とし込むスタイルのラップは2010年代から広くプロップスを集めるようになってきたが、この2人ほどそれがリアルなラッパーもそうそういないだろう。
また、それでいて海外にもファンが広がりつつある今の状況は、シンプルにヘッズとしても嬉しい。
両ラッパーの今後の活躍も待ち遠しい
JP THE WAVYはこれまでも、メジャー/インディー問わず多くのアーティストとコラボしてきたし、海外のプロデューサーと組んでクールな曲を発表することも増えてきた。
今回リリースされた2曲にMVが作られるかどうかは定かではないが、いつも予想を裏切り続けるスターラッパーの動向が非常に楽しみだ。