コロナ渦で多くのイベントが中止になる中、全国のヘッズに熱いMCBattleを届けたい!
そんな思いから実現した今回の【凱旋MCBattle】
その模様は、ABEMA TVにて、独占完全生放送される。今回は、全国から集った24人の強者が賞金をかけて熱いバトルを繰り広げる。
今回全国から集まった24人はこちら
- 1.MU-TON
- 2.SILENT KILLA JOINT
- 3.FRANKEN
- 4.aqua
- 5.ミメイ
- 6.龍鬼
- 7.TERU
- 8.Acne
- 9.S-kaine
- 10.ふぁんく
- 11.ゆうま
- 12.裂固
- 13.RAWAXXX
- 14.SKRYU
- 15.Randy wati sati
- 16. 梵頭
- 17.阿修羅
- 18.Salvador Mani
- 19.Luvit
- 20.TERA_Z
- 21.Fuma no KTR
- 22.buntes
- 23.SIMON JAP
- 24.呂布カルマ
今回のバトルを担当するDJはこちらの3名。
- DJYANATAKE
- DJゆの
- DJRENKA
凱旋MCBattleは、2017年に渋谷FamilyでスタートしたMCBattleイベント。この大会の特徴はなんと言っても、出演者の出身地や活動拠点で東西に分け1回戦は必ず東vs西で戦うというもの。それぞれの地元やバックグラウンドを背負って戦う熱いMCBattleを見ることができる。
主催者はMC、DJとして活動していた24歳怨念JAP。MCとして、時にはスタッフとして様々なイベントに参加し、その経験を凱旋MC Battleにフィードバックしている。凱旋MCBattleは、UMBやKOKに比べると、まだまだ新しいイベントだと言える。しかしながら、わずか2年足らずで1500人を動員するほどの急成長をみせ、さらには全試合をYouTubeで無料で公開し、YouTubeでは急上昇1位を獲得するなど、近年のMCBattleイベントを語る上で、絶対に外せない!
凱旋MCBattleは、今や日本語ヒップホップシーンでも絶大な人気を誇り、3000枚のチケットは3日で売り切れ、12月12日に行われる凱旋MCBattleも会場観戦は抽選となっている。
当日入場にかかる料金はドリンク代の600円のみ。抽選に外れたヘッズもAbema TVで無料で観戦できる。コロナウイルス拡大しているこの環境下で、一人でも多くの人にMCBattleを楽しんでもらいたいと言う怨念JAPの心意気に感謝したい。
今回24人によるトーナメントが行われるが、一体賞金を手にするのは誰なのか。と言うことで、今回は注目のラッパーをピックアップして紹介する。
優勝候補!?今大会注目のラッパー
呂布カルマ
愛知県名古屋市をレペゼンする呂布カルマ。フロウ、ライミング、ワードセンス、どれをとっても一流。フリースタイルダンジョンのモンスターでもストッパーとして多くのチャレンジャーをなぎ倒してきた。UMB、KOK、戦極、THE罵倒など多くの大会で優勝してきた呂布カルマを倒すことのできるラッパーは現れるのだろうか。
戦極12章では、ENEMYを相手にして、
「これがボクシングならあり得ねえ。言葉のウエイトに差があり過ぎる。」
後世に語り継がれる有名なパンチラインを残した。
相手の心を粉々に粉砕する呂布カルマのパンチラインに今大会も注目だ。
MU-TON
福島県白河市をレペゼンするラッパーMU-TON。
UMB2018年では、地方予選からではなく、敗者復活戦のREVENGE枠から出場して、優勝。
フリースタイルダンジョンでは、呂布カルマや裂固を倒して賞金をGETして帰り、ヒップホップシーンにかなりのインパクトを与えた。
MU-TONの特徴は、聴き心地がいいなめらかなフロウと、かっこいい低音ボイス。そのかっこいいラップは多くのヘッズの首を無意識のうちに揺らしていることも。滑らかさと、重いパンチライン両方を兼ね備え、緩急自在なそのラップで優勝賞金を勝ち取れるのか?
S-kaine
大阪府西成区をレペゼンするラッパーS-kaine。
2001年生まれという若さとは思えないほどのドープでバイブス満タンのラップで多くの大物ラッパーを次々となぎ倒し、知名度を一気に上昇させた。
2020年に行われた「凱旋MCbattle東西選抜冬ノ陣」では、ベスト4でMU-TONと死闘を繰り広げた。惜しくも決勝に行くことはできなかったが、圧倒的貫禄を見せつけ実力を証明した。その実力については、大阪のCIMAが太鼓判を押すほど。
勢いに乗る若手がベテランを倒し、世代交代なるか?S-kaineにも注目が集まる。
裂固
岐阜県揖斐川町をレペゼンするラッパー裂固。
2016年に高校生ラップ選手権に初出場で優勝したことにより、一気に全国区にその名を知らしめた。その後「SCHOOL OF RAP U20 GRANDCHAMPIONSHIP」と「SPOTLIGHT 2016」を優勝して2冠達成。
活躍が認められ、フリースタイルダンジョンの2代目モンスターにも選ばれる。特徴はなんと言っても固くオリジナリティーあふれるライミング。経験を積みキレキレのライムにバイブスが乗った裂固は誰にも止められない。
SKRYU
愛知県をレペゼンするラッパーSKRYU。
UMB2018年一回戦では、MCニガリと再々延長にも及ぶバトルをしたことが話題になり、注目を集めました。その後も数々の大会で活躍し、戦極MCBATTLE 第21章での人気投票では、RAWAXXX、AUTHORITY、呂布カルマについで4位を獲得し、AUTHORITYとのバトルはベストバウトにも選出されている。
勢いに乗るネクストブレイク必至のラッパーが、ジャイアントキリングを起こせるか。注目が集まる。
RAWAXXX
宮崎をレペゼンするラッパーRAWAXXX。MOL53というMCネームで活動していたRAWAXXXの特徴は、とにかくリアルなリリックとレベルの高いリズムキープ。どんなに難しいビートでも高レベルなリズムキープをしながら、相手に的確にパンチラインを放つことができる。
2度の準優勝を経てKING OF KINGS2019で優勝。韻を踏むためにラップをするラッパーが増えているシーンの中で、曖昧な言葉遣いもせずに意味の通ったライミングを淡々と続け、ベテランの意地を見せられるか。
伝説が生まれるその瞬間を見逃すな!
誰が優勝してもおかしくない白熱のトーナメント。全国各地から集った24人の精鋭の中で生き残るのは一体誰なのか。熱い戦いを見逃すな。
【凱旋MCBattle結果追記】
https://twitter.com/gaisenmcbattle/status/1337956851091042305?s=21
https://twitter.com/mc_historia/status/1337706546810109954?s=21
凱旋MCBattle優勝はRAWAXXX!今大会は、ベストバウトの非常に多い大会となった。優勝候補第一候補とされていた呂布カルマが二回戦で負けるなど、番狂わせが非常に多かったのも印象的だ。
今回は、その中でも特に盛り上がったベストバウトを解説していこうと思う。
aqua vs 裂固 (勝者:裂固)
去年夏の陣で呂布カルマに負けたaqua。
「あの日の2000円からここに立ってる。夢があるぜ!」
と気合の入ったスタートを見せたが、裂固がさすがの押韻で会場を盛り上げる。
裂固「ノーデータの相手、関係なく脳味噌が回転、調子どうだ凱旋!」
格の違いを見せ、裂固が勝利!
ふぁんく VS Fuma no KTR (勝者:Fuma no KTR)
Fuma no KTR「明日も2連覇してKOKに出る」
ふぁんくが「お前が2連覇なら今日と明日のスポットライトとUMBで3連覇してやるぜ」という流石のアンサーを見せる。
しかし、Fuma no KTR気合いの入り方が尋常じゃない。
Fuma no KTR「俺はハイ、で上がってたい、だから明日もアンタとパーリナイ」
今大会ののFuma no KTRは一味違う。Fuma no KTR勝利!
TERU vs 梵頭 (勝者:梵頭)
梵頭「トラック、この音に乗り込む、ドラック吸ってトラックの運転手」
「まるかバツ、こいつ役立たず、飛んでった八咫烏」
TERU「役立たず、俺花咲かす」
TERUも負けずと得意のライミングで反撃するも、一歩及ばず、梵頭勝利!
裂固 vs ゆうま (勝者:裂固)
下ネタを用いて巧みに韻を踏むゆうまと、高度なライミングを得意とする裂固の試合。
ゆうま「ダンジョンはビビって俺を出さなかった。でもAbemaと凱旋は最高だな」
とダンジョンのモンスターを務めた裂固に対し、強烈なディス。
裂固も怯まず、「お前にビビったんじゃなくて、お前がちびった」とナイスアンサー。
ゆうま「文句ないだろ?俺をこう呼べコンプラ大魔王」「ラップしてぇ、俺こそリアルなR指定」
と畳み掛けるも、延長戦へ。
ゆうま「洗濯物干すのもヒップホップ、センズリとかこくのもチンポ」と、ZORNのmy lifeをゆうまらしくサンプリング。
ゆうま「何がノンフィクション、俺のちんこ見たらドンびくぞ」
裂固「中指何に使う?お前に立てるために使うよ」
裂固「ノンフィクション?お前のラップにない高密度」
最後は裂固が流石のライミングで差をつけ勝利!
SKRYU vs 呂布カルマ (勝者:SKRYU)
SKRYU「病的なまでにパイでかい、アンタのRT女優俺も好き」
と、しょっぱなから呂布カルマの楽曲「俺の勝手」をサンプリング。
呂布カルマ「涙も怒りも全部マイクを通して光になる」
と流石のワードセンス。本当にかっこいい。どちらも一歩も譲らず延長戦に突入。
呂布カルマ「剥き出しでやろうぜ。ゆうまみたいに」
SKRYU「お母ちゃんに伝えたい。呂布を脱がしたって」とユーモアのあるアンサーで会場を盛り上げる
呂布カルマ「一番柄シャツ似合うMC誰だって命題は俺だ」
SKRYU「洗っても落ちねえ汚れが染み付いてる俺の玉袋!」
SKRYUが戦極21章のAUTHORITYのverseをサンプリング!!激アツの展開を制したのはSKRYU!!
SKRYUに負けたからもう柄シャツ脱ぎます…ありがとうございました… pic.twitter.com/goJWNSP4pm
— 呂布000カルマ (@Yakamashiwa) December 12, 2020
試合後の呂布カルマのツイート。さすがエンターテイナーと言ったところか。
阿修羅 vs SIMON JAP (勝者:SIMON JAP)
SIMON JAP「輪入道みたいな感じ、狩るぜ狩人」
阿修羅「子供いんのに、そんなもんでいいのか?」
阿修羅、SIMON JAPに臆することなく、バイブス満タン。
SIMON JAP「子供いねえからってそんなイキがってる、俺の子供みたいだ」
と、秀逸なアンサーを返す。
両者一歩も引かず、白熱の試合は延長戦へ。
SIMON JAP「三年前からここにいたのか。俺は25年やってんだよ!たった3年でイキがんな!」
SIMON JAP怖すぎる。圧力がすごすぎて、絶対に負けられないという熱い気合いを感じる。
阿修羅「若えからってなめられちゃいけねえんだよ!」
阿修羅、SIMON JAPの圧に負けずに攻め続けたが、さすがはSIMON JAP。ベテランの意地を見せつけた。
Fuma no KTR vs SIMON JAP (勝者:Fuma no KTR)
凱旋夏の陣で対決し、その時もベストバウトを繰り広げた二人の対戦。
Fuma no KTR「葬式、3度目の正直」「2度あることは3度ある、サンドバック、目の前のサイモンジャップ」
SIMON JAP「ホップステップジャンプだろ、今日はサイモンがチャンプだろ」
僅差を制したのはFuma no KTR!
SILENT KILLA JOINT vs 梵頭 (勝者:SILENT KILLA JOINT)
梵頭「優等生、中毒性あるから、収録でブリブリ」
SILENT KILLA JOINT「収録でブリブリでも、俺は週7でブリブリだぜ。」
ブリブリ対決は両者一歩も譲らず、延長戦へ
梵頭「見ての通りワルノリでキマッテル」
ビートが漢の「Do it till I die」だったこともあり、しょっぱなから、漢の楽曲をサンプリング。
梵頭「とりあえずすいません。吸いますけど、すいません。」
梵頭得意のラインで会場を盛り上げる。
SILENT KILLA JOINT「吸ってるけどこれは音楽、もっと質を上げるため」
とパンチラインで応酬。SILENT KILLA JOINTの勝利
MU-TON vs RAWAXXX (勝者:RAWAXXX)
ビートは、Awichの洗脳。小説は16の2本。
MU-TON「バカばっかだ全く」とサンプリングからスタート。
RAWAXXX「情報量のないラップはただの肉だ」
と、MU-TONのラップに中身がないとディスる。
RAWAXXX「お前は比喩メタファーがねえ、だからそれは上辺って話だぜ」「バカばっかだ全く教える俺のこのラップ」
強烈なパンチラインを残したRAWAXXXの勝利。
Fuma no KTR vs SILENT KILLA JOINT (勝者:Fuma no KTR)
梵頭に勝ったSILENT KILLA JOINTを意識してか、
Fuma no KTR「すいません。けど吸いません。」「Not JointでSilent Kill」
SILENT KILLA JOINT「00の最前線?俺トラップでもブーンパップでも乗れる。乗れないビートない。」「俺はsmokeしてもかっこいいラッパー」
最後のパンチラインで決まったかと思いきや、延長。
延長のビートはGoku vibes。
Fuma no KTR「勝って嫁を喜ばせる」「スーパーサイヤ人4まで覚醒してる」
とビートGoku vibesを意識してドラゴンボールネタが飛び出す。
SILENT KILLA JOINT「ムートンとフュージョン、鼻から行って滑走路」
鼻から行って滑走路。このアンサーはブチ上がる。
SILENT KILLA JOINT「人は一人じゃ生きていけない」
接戦の末、Fuma no KTR決勝進出。
Fuma no KTR vs RAWAXXX (勝者:RAWAXXX)
RAWAXXX「Abemaが選ぶならお前が良いかもしれない」
という、AmemaTVの事を気にした発言に
Fuma no KTR「ダークヒーロヅラそろそろやめてくれません」
と、返す。「バトルから売れるやつになってやる」と会場を盛り上げる。
RAWAXXX「いじめられっ子?同情?安達祐実。2016のチャンプみたいだよ」と、
GADOROがお涙頂戴でKOK優勝したように、お涙頂戴はダサいとディスる。
白熱の決勝は、延長戦へ
Fuma no KTR「弱さを武器にする」と、RAWAXXXにアンサーするFuma no KTR
RAWAXXX「20万人も見てるからくさい芝居をするのかい?」「だから口にするならクソだせえなそういう美学はラップにねえんだ」
Fuma no KTR「お前の物差しじゃはかれねえ、ってか勝手にはかんじゃねえ」
RAWAXXX「何十万人見てるか知らねえけど、テレビなんて興味ねえよ。利権に絡まってるのを整理しろ」
RAWAXXXの芯の通ったverseに痺れた。どちらもバイブス全開だったが、RAWAXXXに軍配が上がった。
RAWAXXX優勝!!!
重大発表!!!【開催費1億円!?】2021年2月23日凱旋MCBattleARENA公演決定!
MCBattle史上初!、さらにMCBattle史上最大キャパシティー、12000のアリーナ公演が決定!優勝賞金はなんと...100万円!
2021年2月23日は、日本語ヒップホップシーンにおいて新たな歴史が刻まれる一日となるに違いない。
歴史が動く瞬間を見逃すな!!!