フリースタイルダンジョン FORK「本物のライムは耳に焼きつく 後で気が付く そしてニヤつく」にみんなニヤついた

MC battle

フリースタイルダンジョンシーズン4 Rec1-2。
前回に引き続き2代目モンスターの登場。

ラスボス般若以外は総入れ替えの新モンスターだが、前回の放送には、裂固、呂布カルマが登場した。

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2人とも文句なしの実力派ラッパー、既にダンジョンの難易度が上がっているか。
呂布カルマの常駐はチャレンジャーとしても嫌がるところだ。

残り4人のモンスターは順々にバトルとともに小出しで展開。

今回、輪入道、FORKが参上。
引き続き、新章にフォーカスをあてる。

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輪入道 vs 雄猿

3人目のモンスターは輪入道。
輪入道は2014年に9つのMCバトルの大会を制覇しており、フリースタイルの申し子と呼ばれている。

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完全な即興にこだわり、火がついた時の爆発力が恐ろしい。

対するチャレンジャーは雄猿だ。
2016年UMB千葉予選の覇者であり、同じ地元同士の戦いとなる。
1stラウンドは先攻がチャレンジャー雄猿、後攻がモンスター輪入道。

 

雄猿「お前も汚い大人のペット もしくはやらされているパペット マリオネットなら 外せよ糸 愛の説教部屋 作戦決行 気を付けな お前をプッシュする大人達は崖の上でも同じ事すんぞ」と「ペット・パペット・マリオネット」とオシャレに、「お前をプッシュ・崖の上でも(押す)」どダブルミーニングでセンス良くライミング。
また、モンスター、ひいてはダンジョン全てに対して結構な嫌味を吐く。

 

輪入道「俺がどこの誰にプッシュされてるのか教えてくれ 俺は誰にもプッシュされてねぇバックもケツ持ちもいねぇ輪入道だぜ」とアンサーを返す。

 

雄猿「いや知らないの?いや知ってんの?いや知ってて知らないフリしてんの?お客さん ここでネタバレ今回 新モンスターが強いで終わる回らしいよ 甘い蜜吸う ジャッジや司会業 どうせ お前も搾取される未来像」と「司会業・未来像」などで踏みながら、「ダンジョンはやらせ」だと番組ごとDisる(ある意味爪痕をガッツリ残しにかかる)。

 

輪入道「適当に嘘ばっか並べてんじゃねぇ ここにそんなシナリオはねぇ 台本もねぇ 輪入道が勝利の大本命 OK?」と「台本もねえ・大本命」で踏んで場を温めながら、「ダンジョンはやらせじゃねぇ」と真っ向アンサーを返し、新モンスターの噛ませ犬&やらせDisに対し「なんで?誰に?」と問い詰める。

 

雄猿「新たなモンスター 誕生 ダンジョン1Shot 1Kill いらない干渉 賛賞あっても最初で最後飽きっぽいメディアに鳴らすクラクション」と「誕生・ダンジョン・1shot・干渉・クラクション」と韻を連打するも輪入道に先ほどのアンサーは返さない。
「コイツはレベルミュージック」のくだりといい、ブスブス刺す1.2バースが一気に尻すぼみした印象。

 

輪入道「おい嘘ばっかついてんじゃねぇつってんだよ 俺 初めて この番組出た時に MC漢って人に負けたけど 先攻 両方とも取った 男気も見せてやった 噛ませ犬と呼ばれても 立ち上がった結果 成り上がった 俺は今モンスター」とダンジョンはやらせじゃないし、実力があればモンスターになれると反論。

フリースタイルダンジョンで輪入道は好バトルを残すも成績はふるわない。
けれども現在のシーンで盛り上げている現状とスキルで、ダンジョンの成績なんか関係ないし、実力でのし上がってきたと輪入道らしいまっすぐで熱いバースでしめる。

 

4対1でモンスター輪入道の勝利。
2バースまでは雄猿優勢くらいに思っていたが、ラストの急降下がすごかった。
「もっと突けよ核心」てな感じですかね。

輪入道 vs 雄猿(2nd.ラウンド)

2ndラウンドは先攻輪入道、後攻雄猿。

輪入道「ここは東京の新木場 マジで汚ねぇ大人の搾取だとか コイツが言ってる事とか全部ねぇ 地元同じだけどマジで恥ずかしいぜ そういう手まで使ってまだ勝ちてぇ?」と先ほどの1stラウンドディベートネタをまた引きづりだし「オメェ千葉がどうとか 千葉の奴出てこないかなとか 言ってる割に地元で何してるんだっけ?」とレペゼンしてる千葉に何残せてんの?と出なかった結論に圧をかける。

 

雄猿「何してるか教えてやるよ俺は地元を上げる為にやってんだよ お前と一緒だろ? その熱い気持ちを持ってここに来てる だから何度も言うけど ムカつくものはムカつくそれだけだ」

ここで勝負はついたかなと。
ダンジョンヤラセ説爆弾を仕掛けるだけ仕掛けて肝心のアンサーは全くなく、レペゼン問題もアンサーが違う方向に。

 

輪入道「いとうせいこうさんに救われたのに 全然 お前どんどんボロ出て来てるだけだな 何一つ言えちゃいない」とストレートに現状をDisる。

そして「テメェ千葉の日本人の男として 全てにおいて否定されたくなきゃ1バースかませや」と男らしくチャンスを与える。

 

雄猿「お前がドヤ顔で俺が千葉のなんちゃらって言われると 俺の頭ん中にはクエスチョンマーク You know saying? WQW 六歌仙 PREDATOR BANG 松戸のMUTANT ザグにSC 千葉はお前でも俺でもない」とフロウに乗りながら、千葉のレジェンド達の名前を使ってライムを吐くところは気持ちよかったが一向にアンサーがない。
会話のすれ違いのように見える。

 

輪入道が「お前が今言った千葉のレジェンド全員に俺の名前言ってみろ 全員 俺が「千葉の輪入道」で認めるし 知ってっからな オメェの事なんて誰も知らねぇだろうな」と一蹴。
アンサーとして非常に重いパンチライン。

 

雄猿「俺は千葉を上げたくて ここまで来てんだよ どこ上げてぇんだよ 徳之島?俺は地元 住所Rep 曲も千葉 俺がこの場で変える時だ 俺が唯一上げるのは松戸市だ」と「徳之島・変える時だ・松戸市」で踏むも最後まで会話がすれ違う。

 

結果はクリティカルでモンスター輪入道の勝利。
男気全開、バイブス全開のバトルを魅せてくれた輪入道。

フローもライムも気持ちいい雄猿だったがアンサーがなかったのが致命的なところだったか。
どストレートに的確なワードを貫いた輪入道に軍配が上がる。

FORK vs 魅RIン

4人目のモンスターはUMB2006年覇者のベテランFORKだ。
FORKはライム至上主義と自称するだけあり美しい韻を巧みに並べるライム巧者、あのR指定もFORKの韻の美しさをリスペクトするほど。


対するチャレンジャーは若干20歳ながらフロー、ライム、パンチにおいて全体的に巧者、シーズン3Rec4ではUSU、黒さき海斗とともにチーム「NGT3」でダンジョンに参戦し、サイプレス上野を1ラウンドクリティカルで倒した実力者。

まず1stバトルは先攻モンスターFORK、後攻チャレンジャー魅RIン。

 

FORK「ダンジョン 出口はない だが俺はそこで怯むようなMCじゃないよ だから引き受けた 2代目モンスター 姓をICE BAHN 名前はFORKだ」の登場ライミングで会場が湧く。
「ダンジョン 出口はない だが俺はそこで怯むようなMCじゃないよ」のフレーズでのZeebraの「キターーー!」感あふれる反応にこっちもニンマリ。

 

魅RIン「自分のパンチライン自分で言って客上げるのそういうのせこいよマジで 全部 瞬間のアート ネタ仕込んだら そこでお終いでしょ?」とネタライミングをDis。
即興にこだわる姿勢がかっこいい。
オールマイティプレーヤー魅RIンのフローとパンチが光る1バース。

 

そしてFORK「お前がオムツにクソ漏らしてる頃から こっちはどっぷりHIP HOPに首まで浸かってんだよ」とガッツリ重いパンチラインを打ち込む。

 

魅RIン「どうでもいいんだよ 誰が誰とか 俺は俺 それを誇るだけだぜ どうでもいいぜ 媚び 非売品 イマイチ 足りないリアリティ 気付け時代に」と「非売品・イマイチ・リアリティ・時代に」などでかなり踏みつつフローもビートとばちばちはまる。

 

FORKの「ここで踏みましたみたいなフロウ止めろ 下品だ ビートに乗せるだけでいいんだ 気付かせるんじゃねぇ リスナーが自ら気付く そういう感性 俺達が築くんだよ 本物のライムは耳に焼きつく 後で気が付く そしてニヤつく」というFORKらしさ全開の美しいライミング。
非のつけどころのない文句なしでかっこいい一連のフレーズに呂布カルマ含むモンスター陣も観客も審査員も私も思わず沸く。

 

魅RIン「誰に言葉向けてんの さっきから観客ばっか見て ちらほら 俺の方 見れてない だから仕込んだようなライムばっかり」とネタばっかだとDisる。
確かにFORKのライムが美しすぎて、本当に即興なのか疑ってしまう。
バトルならではの互いにぶつけ合う姿勢でやろうと誘導。

 

結果は4対1でモンスターFORKの勝利。
ライムのFORKとフロウの魅RIンの戦い。
FORKのライムがすごすぎて印象が偏りがちだが、かなり熱い好バトルになっている。

FORK vs 魅RIン(2nd.ラウンド)

続いて2ndバトルも先攻モンスターFORK、後攻チャレンジャー魅RIン。

FORK「しょうがねぇな 俺に求められてんのは結果だ そういう口喧嘩だ ここに立って何を見せていけっかだ 俺は常に定価だつまり安売りしねぇし二つの意味で値を上げる事もねぇんだよ しかもお値段以上 まるでニトリだ この勝者は俺1人だ お前じゃ勝てねぇ それだけは明らか 一言で言うなら Mellow Akiraだ」のこのバースの完成度が高すぎる。

「結果・喧嘩・けっか・定価」「ニトリ・1人だ・明らか・Mellow Akira」と文脈を全く崩さずに韻を量産。
Mellow AkiraはLick-gの曲で、「めろーあきら→あきらめーろ」という意味。
最近結構、タイトルサンプリングが目立つよね。

 

魅RIン「Mellow Akira いねぇ奴 誰かの言葉 借りたところでアンタのじゃねぇよな それくだらねぇ 全部 自分で背負った言葉が重みになんだろ」と一蹴。
魅RIンのブレずにまっすぐ対抗する美学もFORKのライムばりにかっこいい。

 

FORK「Keep on movin’ 押韻主義 RHYME至上主義 ぜってぇに話の筋は通すこれは先人の言葉 お前だけじゃねぇ 最近のMC 全員の事だ」とベテランとして、若手がフロウや言葉遊びに走って文脈がおかしくなっている最近のラップバトルを批判。

 

魅RIン「最近 どうこう言われても これでも4年マイク持ってやってんだよ 見えてるもの 見えてねぇもの 忘れねぇ過去 アイツの顔 消えない跡 そいつがあるから上に上がる」と特段韻を踏んでいるわけではないのだが、フローで踏んでいるようなビートアプローチとワードチョイスに会場が湧く。

 

FORK「売れるか売れないかよりも大事なもんがある それは俺がブレるかブレないかだ 売れりゃそれが一番いいもんだって言うんだったら 世界一うまいラーメンはカップラーメンって事になるな」と甲本ヒロトの言葉をサラッと放り込むベテランらしい美しいライン。

 

魅RIン
そのカップラーメンもみりんを注いで 台無しにしてやるからよくだらねぇ事ばっか言ってんじゃねぇよ 売れる売れねぇがどうこう そんな話 俺してないのに」はパンチライン×アンサーが半端ない!
魅RIンの即興レベルの高さとスキルが存分に光る。

 

結果は3対2でモンスターFORKの勝利。
FORKのライムの美しさが際立ったモンスター初戦。
魅RIンめっちゃ強かったけどねー!!

さてさて、野暮なネタバレ通り小出しでモンスターが発表されています。
本当に穴がない!R-指定のような全スキルトップクラスというオールマイティプレーヤーもいないが、個々の突出したスキルは半端じゃないモンスターたち。
ダンジョンの難易度が一気に上がってしまった気がする。

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