ついに、1/20放送のフリースタイルダンジョンにDOTAMAが降臨!
DOTAMAといえばR指定とULTIMATE MC BATTLE(UMB)2011、2013、2014と名勝負を繰り広げた名ラッパー。
いつか、この両雄のバトルをもう一度見たい!と思っていたMCバトルファンも少なくないはずだ。
さらに今回は最初のチャレンジャーにD.D.S、ゲストライブにCreepy Nuts(R指定&DJ松永)というファンにとっては豪華極まりない内容構成となっている。
よって、今回はこのフリースタイルダンジョン16について綴る。
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フリースタイルダンジョンとは?
テレビ朝日にて毎週水曜日1:26~56に放送される地上波初のMCラップバトル番組。
関東ローカル放送だが、放送後には公式ホームページとYoutubeに無料で動画がアップされるので全国の方が放送を見ることができる。
《内容》
モンスターと称されるプロのMCラッパー5人をチャレンジャーが迎え撃ち、ラップバトルで1人ずつ倒していく。
1人倒していく毎に、賞金が獲得でき、途中ドロップアウトすることも可能である。
その賞金額は
1人撃破…10万円
2人撃破…20万円
3人撃破…30万円
4人撃破…50万円
5人撃破…100万円
つまり、3人倒し、ドロップアウトすれば30万円ゲット&バトル終了となる。
ただし、途中チャレンジャーがモンスターに負けた場合はそれまでに獲得してきた賞金も全額無効になる。
ゲームのように1面、2面…とクリアしていき、5人目のラスボスを倒すと見事賞金100万円ゲットとなる。
スタジオはクラブのようになっており、オーディエンスには一般の方が集まり、まさにMCバトルのイベント形式で行われる。
そして、番組最後にはゲストライブがあり、会場を盛り上げる。
出演者
(出典:J Hip Hop Net)
オーガナイザー(司会):Zeebra(from KGDR)
ジャパニーズHIP-HOP会の立役者
DJ OASIS、K DUB SHINEと共にキングギドラを結成し、当時のジャパニーズHIP-HOP会を席巻した。
解散するも、東日本大震災を受けKGDRの名称でキングギドラを再結成。
(出典:Amebreak)
進行・ナレーター:UZI
Zeebra率いるUBG(アーバリアン・ジム)旗揚げのメンバー(現在UBGは解散)であり、ジャパニーズHIP-HOPミュージシャン。
「うぇいよーー!!」という会場を盛り上げる言葉が有名。
審査員
(出典:時事ドットコム)
・いとうせいこう
ラッパーであり、俳優、小説家、お笑いタレント、作詞家とあらゆるジャンルに精通する人物。
1990年代にラップ、HIP-HOPを日本に広めた人物。
いわば、ジャパニーズHIP-HOPの先駆者。
(出典:Leaders Style)
・晋平太
MC
2005年B-BOY PARK優勝を期に引退したが、2009年にMCとして復帰。
2010・2011年には日本最大規模のMCバトルイベントUMBで2連覇をする。
その他にも戦極MC BATTLE優勝など、大きな大会で数々の戦績を残す。
【MV 出典:晋平太/CHECK YOUR MIC】
(出典:Woman Insight)
・Lily
作家、コラムニストとして活動。
現業をする以前、2000年頃には雑誌のライターの活動をしながらHIP-HOPのクラブMCをしていた。
なお、アーティストの作詞家としても活動し、SoweluやCrystal Kayの楽曲の作詞も手掛けた。
(出典:韻踏合組合)
・ERONE(from 韻踏合組合)
晋平太同様にMC。
現在は韻踏合組合のメンバー。
ENTER MC BATTLEで複数の優勝、UMBの大阪予選優勝などの戦績を残す。
【MV 出典:韻踏合組合 - "一網打尽 (REMIX) Feat. NORIKIYO,SHINGO★西成, 漢" Official Video】
(出典:twitter KEN THE 390)
・ken the 390(from DREAM BOYS)
KOPERU、KLOOZ、YURIKAと共にDREAM BOYSで活動中。
早稲田大学卒の高学歴ラッパー。
B-BOY PARK、UMB、戦極MC BATTLEに出場し、数々の戦績を残しながら、Fruit Ponchiというイベントの口説きラップバトルでも優勝するなどといった経歴。
【MV 出典:DREAM BOYS | Dream Boy Anthem】
モンスター
(出典:Amebreak)
・R指定(from Creepy Nuts)
DJ松永と1MC1DJのユニットで活動中。
今や、R指定はMCバトルの生ける伝説といっても過言でないほどの異常なスキル、ボキャブラリーの持ち主。
そして、晋平太も成し遂げられなかったUMB3連覇達成。
彼に魅了され、MCバトルにのめり込んでしまった人も少なくないはずだ。
今回、このモンスターの中で最強レベルのフリースタイラー
【MV 出典:R-指定 -使えない奴ら -】
(出典:音楽ナタリー)
・漢 a.k.a GAMI(from MSC)
㈱鎖グループまた9SARI GROUP(レーベル)の代表でありHIP-HOPグループMSCのリーダー。
2000年代初期にB-BOY PARKで数々の戦績を残し、現在のUMBをLibra Recordsと共に旗揚げした人物。
【MV 出典:MSC「音信不通」】
(出典:PRIVILEGE)
・サイプレス上野(from サイプレス上野とロベルト吉野)
Creepy Nutsと同様にサイプレス上野とロベルト吉野という1MC1DJのユニットで活動。(通称 サ上とロ吉)
DJのロベルト吉野は現在、体調不良による活動休止中でサイプレス上野一人での活動が目立つ。
UMBや戦極MC BATTLEでも数々の戦績を残す。
【MV 出典:サイプレス上野とロベルト吉野「ぶっかます」 (Official Music Video)】
(出典:Tana)
・T-Pablow(from 2WIN)
双子の弟YZERR(ワイザー)と2WINという2MCユニットで活動中。
第1回高校生RAP選手権の優勝者としても有名(当時はK-九という名前)
2.3回目の高校生RAP選手権では友達の死のショックから欠場したが、それを乗り越えた第4回目に現在のT-Pablowとして復活し、見事優勝を果たす。
【MV 出典:2WIN (T-PABLOW × YZERR) / FIRE BURN - Official Video -】
(出典:KAI-YOU)
・般若(元妄想族)
今回のフリースタイルダンジョンでのラスボス。
2002年B-BOY PARK準優勝を果たすも、6年MCバトルの世界から姿を消す。
2008年UMBに6年ぶりに復活、そして優勝!
そこから7年後フリースタイルダンジョンに、MCバトルの世界に再び姿を現した。
見事なスキル、フローを持っているが、般若の魅力は気合、熱、鋭い視線、強くまとわれた気迫だ。
【MV 出典:般若 / はいしんだ feat. SAMI-T / OFFICIAL MUSIC VIDEO (P)2013 昭和レコード】
・隠れモンスター
上記の5人のモンスター以外に突如現れる隠れモンスター。
いわば、サプライズ助っ人的な存在だ。
いつ現れるのか、誰が現れるのかも不明な謎の存在。
チャレンジャー D.D.Sとは
(出典:NEWFUNK STORE)
・D.D.S
沖縄生まれアメリカ育ちのMC。
低音ダミ声で放たれるライミングはアングラサウンドが絡むように合う。
【MV 出典:N.E.N MASTER-A SIDE-TRAILER "GRUNCH"PROLOUGE】
広島出身のMULBEとN.E.Nを結成。
スティッキーな二人のライミングがエグるようなサウンドを2MCユニットだ。
全国50ヶ所を飛び回りライブ活動中。
このD.D.S、2014年のADRENALINE MCBATTLE R指定とバトルをしている。
その動画がこちらである。
【出典:ADRENALINE 2014 / R指定 vs D.D.S】
あのR指定と負けず劣らずの名勝負を繰り広げた。
お互いが卓越なフロー、ライミング、パンチラインをぶつけ合い、見ている方も甲乙のつけがたいものだった。
チャレンジャー DOTAMAとは
(出典:Amebreak)
・DOTAMA
栃木県出身、元サラリーマンの経歴を持つラッパー。
D.D.Sとは真逆で、甲高い声から放たれる軽快かつ強いライミングが特徴。
笑うバトルMCとしても有名、数々のバトルでも皆がディスり合う中、少し異色な存在で楽しそうにラップする姿もよく見る。
MCはそれぞれ特徴的な存在だが、MCの中でも群を抜いて特徴的な存在かもしれない。
【MV 出典:DOTAMA『音楽ワルキューレ2』(Official Music Video)】
かつて、DOTAMAはUMBでR指定と3回もやり合っている。
UMB2011…勝者DOTAMA
UMB2013…勝者R指定(延長2回含む3本で勝敗が決定)
UMB2014…勝者R指定(延長2回含む3本で勝敗が決定)
MCバトル好きな方々からすると特にこのUMB2013とUMB2014の勝負は歴史に残る名勝負だったのではないだろうか。
UMB2013では決勝だったため会場中のアガリ具合も尋常じゃなかっただろう。
フリースタイルダンジョン D.D.S戦
《1st.バトル》
D.D.S VS サイプレス上野
「仲間」とやさしく入るサイプレス上野が「墓場」とライミングするのに対し、D.D.Sも居酒屋でいったじゃないっすか?と仲間ニュアンスで返し、同じ「墓場」のワードでアンサー。
そこからはD.D.Sのアングラ感とワードチョイスが独特の世界観を作り上げ、ROUND1は3対2でD.D.Sの勝利。晋平太のコメントそのままだが・・・
ROUND2ではサウンドがThe Notorious B.I.GのKick in the Doorということから「ドア」というワードでお互いがやり合う。
2バース目ではそのドアを抜けたらダンジョン、まるでドラクエが脳裏に浮かぶようなストーリー展開。
各バースでもひとつのワードをテーマとして繰り広げられる二人の世界観が非常に気持ちよく見れる勝負。
ROUND2は3対2でサイプレス上野の勝利。ken the 390のコメントに似たような感じだが・・・
ROUND3、軍配は3対2でD.D.Sにあがり、1st.バトルはD.D.Sの勝利となった。
いとうせいこうが言うようにそして、ken the 390が言うように、パンチラインで一発勝負をかっさらうような試合ではなく言葉のキャッチボールがうまく行われ、二人だけのクリエイティブな空間が作り上げられたバトルと感じた。
《2st.バトル》
D.D.S VS R指定
圧倒!!とはこのことではないだろうか。
1st.バトルではなかったD.D.Sの早めなフローを即座に拾い、「お前の持ち味はゆっくりとビートに絡み付けるところ」そこから早口ラップの焚巻に繋げ→竜巻→ボルケーノ→トルネードの連鎖。
そして「お前の弾、一発も当たってねーぞ!おい!」とガッツリパンチラインをぶちかます。
さらに弾から連想させる、防弾チョッキ→「お前のライム、付け焼刃の突貫工事!」と1バース目の締めの2発目のパンチライン。
2バース目のアンサーも1バース目と同様にライミング、ライミングの連鎖+小節の切れ目にガツンとパンチライン。
D.D.Sのアングラ世界観もすごいが、R指定はスキルとストーリー性で遥か上回っている。
ワイプでSKY-HIことAAAの日高も感嘆の意を表しているその気持ちがよくわかる。
天才っ!!!っと思ったし、クリティカルヒットも納得のいくバトルだった。
R先生すごすぎ。
フリースタイルダンジョン DOTAMA戦
《1st.バトル》
DOTAMA VS T-Pablow
さすがDOTAMA!といわざるを得ない勝負。
笑うバトルMC、一発目のアンサーでしっかり笑いと歓声を取る。
ディスも的確でT-Pablowも相当良かったですけど、DOTAMAの独特の世界観に会場が飲まれた瞬間だったようだ。
コンプラの部分って多分ド下ネタ放り込んだと思う笑
モンスタールームのR指定の言葉。
これは来週のモンスター4人目辺りにきっとR指定との再戦が実現されるに違いない!!
来週が楽しみだ!
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最後のゲストライブでは今回はCreepy Nutsの「合法的トビ方ノススメ」
ステージ下に降り、観覧客の輪の中心で歌い上げる。
高校生RAP選手権のライブでやった「刹那」はリアルでフリースタイラーとして生きてきたR指定の歴史に圧倒されたが、今回の「合法的トビ方ノススメ」は盛り上がりチューンだ。
両方聴いてみてください。
【MV 出典:Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / 刹那 【Lyric Video】】
【MV 出典:Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / 合法的トビ方ノススメ 【MV】 Clean Ver.】
おまけ動画
R指定とDOTAMAのサイファー
【出典:R-指定(Creepy Nuts) & DOTAMA CYPHER フリースタイルラップ #crpnts】
審査員の晋平太、1st.バトルチャレンジャーのD.D.S率いる「Devil's tongue」
【MV 出典:チプルソ,PONY,DDS,晋平太 [ Devil's tongue ]】