フリースタイルダンジョン#19で独特な存在感を出していたゴメス。
1st.バトルでサイプレス上野の負けたものの、何か他のラッパーとは違うといった雰囲気をかもし出していた。
ゴメスは10歳のときに自閉症と診断され、引きこもりとなった過去がある。
そんな経験から作り出される彼の楽曲には人生のリアルが詰まっており、何か心に訴えかけるものがある。
そんなゴメスはどのような人物なのか?
どのような曲を作っているのか?
に今回は迫りたいと思う。
ゴメスのプロフィール
本名:森翔平
出身地:静岡県
生年月日:1994年9月4日
このゴメスという名前、ドラゴンズのゴメスではなく、ウルトラQという特撮の怪獣が由来だそうだ。
ゴメスの父親は小さい頃から息子のことをゴメスと呼んでいた。
(出典:ハゲ散らかした毎日3ndシーズン)
-なぜゴメスなのか?-
なんと、ゴメスの父親いわく「第1話に出てくる怪獣だから。長男だからな。」といった何ともファンキーな命名理由だ笑
彼は10歳のとき自閉症と診断され、引きこもりとなった。
引きこもっているなか、2.3年ひたすら音楽を聴き続けたそうだ。
一週間に20枚のCDを聴くといった目標を自分で立て、来る日も来る日も音楽を聴き続けた。
そのときはヒップホップを聴いていたわけではなく、オールジャンルの音楽を聴いていた。
そんな中、ゴメスはある音楽に出会い、ヒップホップに興味を持つようになった。
ヒップホップとの出会い
PCでサイトを見ていると、ある音楽に出会った。
それが「RHYMESTARのHEAT ISLAND」だ。
2006年に発売されたこの曲。
はじめは特にビビッとくるような衝撃はなく、どちらかというと雑音くらいに思っていたようだ。
しかし、PCでもメディアでも見ているとその感情は「かっこいい」に変化していき、アルバムを手にした。
聴いていくと、ヒップホップというか、ラップがカッコイイ、ラッパーがカッコイイと思うようになった。
今まで聴く立場だったゴメスはこのラップに感化され、言葉のメッセージを発信する方向に興味を持ち始めた。
はじめは、きっかけのRHYMESTARの曲を自分で歌ったものをカセットテープに録音していた。
それからは自分でリリックを書き、自分で作曲もし、自分でCDもつくったりしていた。
その後は引きこもりから脱却し、ストリートでラップをした。
ギターを鳴らし歌うシンガーソングライター、音楽を流し踊るダンサー、だが、ストリートでラップをする人間はいなかったようだ。
我々ならストリートで一人でラップをするとなると人の目が気になりそうだが、ゴメスは自閉症のときに散々白い目で見られていたようで、そのような視線は全く痛くなかったようだ。
そんなストリートラッパーが全国に名を轟かせたのが、「バズーカ!第3回高校生ラップ選手権」だ。
初登場にして、準優勝をもぎ取った。
こうしてゴメスの存在は日に日に大きなものとなっていったのだ。
ゴメスの音源
「人間失格」
(出典:GOMESS『人間失格』PV)
10歳のときの自閉症の経験を歌にしたどストレートな曲。
自己の経験からにじみ出る「リアル」が心を打ち抜く。
ネット上でも拡散され大反響を呼んだ。
これほど心を打たれるラップがあるだろうか。
経験が生み出すリアル、リアルだから歌詞に重みがある。
「人間失格(あいver.)」
(出典:【MV】人間失格 / GOMESS (あいver.))
「障害」
(出典:[MV] GOMESS / 障害)
「LIFE」
(出典:【MV】GOMESS - LIFE)
ゴメスの書く詩には他にはない真実が故の重みがある。
ヒップホップ、日本語ラップの壁を越えた何か。
それをゴメスが提言しているように思える。
フリースタイルダンジョンに出演した際も、バチバチなバトルをする他のラッパーとは違う独特な存在感をかもし出していた。
そこになぜか引き込まれた視聴者の方も多いのではないだろうか。
もっと多くの人にこのゴメスというラッパー、ゴメスの作り出す曲を知って欲しいと思う。