昨年リリースされたDJ BAKU待望のアルバム「K.A.I.K.O.O.」から、yobai suspectsのAkyk(イシザキアキユキ)を迎えた「MOKSHA」のMVが公開された。
さらに、「K.A.I.K.O.O.」のDELUXE SETが完全受注生産で発売されることも決まった。
『MOKSHA feat.Akyk (yobai suspects)』のMVが公開
「MOKSHA」は、「K.A.I.K.O.O」に収録された一曲だ。当初は1月公開予定だったが、この度待望のMV公開となった。ディレクターは、多くのMVやアートワークを手掛けるKoh Yamada。
以前当サイトで「K.A.I.K.O.O.」について特集した記事はこちら
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冒頭のシャウトのようなコーラスから、90'sのミクスチャーバンドサンプリングをミックスしたサウンドを表現した映像は、色調や構成がかなり90年代のロックバンドっぽい。個人的には、globeのwanna Be A Dreammakerを思い出した。
当然ながらボーカルも、yobai suspectsのイメージとあまりにも違う。
オルタナティヴ・ブレイクビーツと名付けられたサウンドに乗るボーカルはたしかにAkykのものだと分かるが、このように普段とは全く違う表情が見られるのもコラボや客演ならではの醍醐味だ。
MVでは、家の中で主人公が「どこかに行きたいけど、どこにも行けない」状態が続く。
これはまさに2020年に我々が体験したことだ。外出ができないといった物理的なことだけでなく、先々の心配や精神的な不安を感じながらも足踏みするしかなかった状態も含めているのではないだろうか。
アルバム発売時のコメンタリーでも、DJ BAKUは「2020年に迷いを余儀なくされた人たち全てへ希望の思いを込めた楽曲」と解説している。
ソファで頭を振る様子は、苦悶のようにも、音楽にノっているようにも、夢想しているようにも見える。
夢想は空間を超える。海で潮風に髪を揺られ、屋外の夜風も感じられる。
涅槃仏のようなラストのポーズと、仏教用語で解脱や悟りを意味する「MOKSHA」というタイトルが意味するのは、「真の開放は内からなる」ということではないだろうか。
リリックのオマージュ元となった、The Cover Girlsの「Inside Outside」では好きな相手に振り回される様子が描かれているが、
「MOKSHA」での
Inside, outside
You're acting strange
I just can't take it anymore
は、どこか禅味を感じる。
MVを見終わった時、演出家ピーター・ブルックの「Hold it tightly,let go lightly(死守せよ、だが軽やかに手放せ)」という言葉が思い出された。
「K.A.I.K.O.O.」Perfect Versionの販売も決定!
2020年12月に発売された「K.A.I.K.O.O.」に、Skit3曲が加わった完全版が発売された。
レコードショップで発売され、追加曲の配信予定はないという。
完全版の販売を記念して、Kaikooオンラインストアでは限定DELUXE SETが完全受注限定で予約受付中だ。
完全版のアルバムCDに加え、
・「2021 AQUARIUS MIX」カセットテープ
・KAIKOO LABEL ステッカー
・KAIKOO ロゴ ピンバッジ
・オリジナルZIPパッケージ
がセットになった豪華版だ。
予約受付は3月15日までとなっているので、気になる方はチェックをお忘れなく。
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