mimiとviviによるプロデューサーチーム「DFT(Don't F××kin' Touch)」がbpm tokyo/bpⅿ asiaからアルバム「HOTEL CLOUD」をリリース。
ジャンルや国籍を超え、あらゆる意味でボーダレスな作品となっている。
DFT「HOTEL CLOUD」でワールドトリップ
01. RED - Savage feat. AKANE, RUDEBWOY FACE, Pearja
02. BLUE - King feat. DABOYWAY
03. GREEN - Magic Lamp
04. YELLOW - Hovering feat. Chevy Legato
05. INDIGO - Fate feat. kaka
06. PINK - Chaos feat. Big Calo From Thaitanium
07. ORANGE - Black Market feat. Leed
08. PURPLE - Infinitize
「アストラル界に現れたバーチャルホテル」が本作のテーマだ。
アストラル界とは、虚界、非現実界、精妙界などとも呼ばれており精神世界と実世界の中間という意味らしい。
「細部に拘った、DRUM、BASS などの帯域で作る鼓膜への圧力。L/R から放出される音で織りなす脳内トリップと空間支配。温度感、湿度感、テクスチャーを 8 色と対照させたコントラストを音で表現しました。」
という本人のコメントの通り、目を閉じてヘッドホンで聞くと不思議な浮遊感を感じる。
不勉強で申し訳ないが、どうやらアストラル界は感情をそぎ落として浄化していく階層のことらしい。
「HOTEL CLOUD」も激しい感情を吐露したと思えば、現代的なHIPHOPへ、または千夜一夜もかくやという古に我々を誘う。
深く瞑想するような漂う楽曲が続いたかと思ったら、再び混沌やダークな世界が目の前に現れ、最後の扉 Infinitizeではこれまでの世界が急速に遠く離れていくようだった。
細部にいたるまでかなり綿密に作りこんでいるであろう本作だが、このコンセプトはずっと温められていたものなのだろうか?
前作「PORNO SHOP」の最後の曲も「HOTEL CLOUD」だったが、もしかしたらなにかリンクしているのかもしれない。
「YELLOW - Hovering feat. Chevy Legato」のMVは、ALS患者をサポートする「WITH ALS」と協力して制作された。
「From nowhere to Everywhere」は、まさに「HOTEL CLOUD」の世界観を言い表しているように感じた。
「ヤンキー映画や極道映画を見終わった後のような、高揚感や無敵感を感じて欲しい」という言葉の通り、確かにドープで強いトラックも多いのだがアルバムを通して聞いた後はなんだかヒーリングを受けたような気持ちになった。
週末の夜には、DFTのサウンドで精神旅行してみてはいかがだろうか。
Official:http://dft.tokyo/
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SoundCloud:https://soundcloud.com/dft_tokyo