Colemanは、日本で最も認知度が高いアウトドア用品のブランドだ。そのColemanとWILYWNKAが夢のコラボを実現させた。2020年10月16日にYouTubeに公開されたColemanとWILYWNKAの 「Direction By Me」は、Colemanのバックパックを背負うWILYWNKAがカッコ良すぎると話題を呼んでいる。
hook
keep going my way そう進むだけ
keep going my way もうブレーキは無え
keep going a way 一人だけじゃねえ
keep going a way またステージの上
今回のWILYWNKAの楽曲には、
「境界をなくし、それぞれの常識を認め合い、仲間と歩き続けよう」というWILYWNKA自身の生き方に対する本質的な思いが込められている。
Colemanのプロモーション活動とも取れるこのMV。そこに抜擢されたWILYWNKAとは一体どんな人物なのか。
今回は、WILYWNKAの過去について紹介していきたい。
WILYWNKAはどんなラッパー?
出身:大阪府堺市
アーティスト名:TAKA→WillyWonka aka TAKA→WILYWNKA
レーベル:1%/ONEPERCENT
高校生ラップ選手権に4度の出場や、ラップスタア誕生!フリースタイルダンジョンなどメディアへの露出も多く人気のラッパーWILYWNKA。アーティスト名はTAKAからWillyWonka aka TAKAに。そこからまた改名して現在はWILYWNKAとしてANARCHYが立ち上げたレーベルONEPERCENTで活動している。
ソロでの活躍が目立つWILYWNKAだが、VIGORMANとのユニット「変態紳士クラブ」での活動も精力的におこなっている。
1997年3月26日大阪府堺市で生まれたWILYWNKAは、自営業を営む両親の家庭に生まれた。小学校の時には、母親の影響でm-floを聴いていたという。
中学校の時にスケボーを始め、ストリートカルチャーにのめり込み、周りのスケーターの影響も合ってHIPHOPを聴くようになる。
毎日のように路上でスケボーをし、最終的にスケボーパークに行くという生活を送っていたWILYWNKAは、ある日XLARGEに買った行った際にイベントのフライヤーを手渡された。そのフライヤーに書かれていた「HIDADDY from 韻踏合組合」に興味を持ち、韻踏合組合を始めとするG-UNITやDIPSETなどのラッパーを聴いてHIPHOPにのめり込んでいった。
4度の高校生ラップ選手権出場
WILYWNKAは4度高校生ラップ選手権に出場している。第一回高校生ラップ選手権ではTAKAとして出場したが、LIL MANを相手に一回戦で敗退した。
続けて第二回高校生ラップ選手権に出場するし、MCリボンとのアメ村レペゼン対決を制するも、GOMESS相手に二回戦で敗退した。
その後の第3回高校生ラップ選手権でもLEON相手に一回戦で敗退。
3度の高校生ラップ選手権出場で、高校生ラップの名物ラッパーとなっていたWILYWNKA。しかしながら、第4回、第5回、第6回の大会は、オーディションには参加するも精神が不安定ということもあり、全て欠場していた。
復活してMCネームもTAKAからWilly Wonka aka TAKAへと改名して挑んだ第7回高校生ラップ選手権はRACKやSNOZZZを倒す快進撃を見せ、ベスト4に輝いた。
ラップスタア誕生!
Abema TVで配信されているオーディション番組「ラップスタア誕生!」に出場したWILYWNKA。
優勝賞金は300万円。審査員を務めたANARCHYの口から「高校生ラップ選手権の時からファンだった」と言われていたオーディションの結果は2位。沖縄のラッパーDAIAに負けて、惜しくも賞金300万円を逃してしまう。悔しがるWILYWNKAに審査員のSEEDAは、「もし、今日負けても絶対ラップスターになれる」と言われた通り、ラップスタア誕生!の後、ANARCHYが立ち上げたレーベルONEPERCENTとのソロ契約を機に精力的に活動を続け、知名度を上げ続けている。
2018年にソロデビュー
WILYWNKAは、2018年6月15日に自身初となるシングル「Rapper's Flow」をリリースしてソロデビューを果たした。「Rapper's Flow」は、YouTubeでMVを公開したと同時にすぐに10万回再生を突破し、注目度の高さを証明した。
その年2018年9月19日には、ファーストアルバム「SACULA」をリリース。このSACULAはWILYWNKAの母親の名前、「さくら」から付けられた。
このアルバムには、WIZ KHALIFA等へのトラック提供でU.S.シーンでも活躍するヒップホップ・プロデューサーCOOKIN' SOULなどを迎えた。「Everyday」やラップスタア誕生!で制作した「Kill Me」、2017年最もアツかったラッパーにも選出された沖縄の唾奇との楽曲「Take It Easy」、変態紳士クラブとして制作した「See You Later」などを収録したかなりボリュームのあるアルバムとなっている。
アルバムの名前にもなっている「SACULA」はお母さんに向けて歌っている。「SACULA」リリースツアーのライブではお母さんに向けて「いつかこの歌を勝手にどっかで聴いてくれることを俺は期待しています」とも語っている。
セカンドアルバムは豪華客演
セカンドアルバムでは、大阪のyoung CoCoや、姫路で活躍するShurkn Pap、舐達麻のBADSAIKUSHやVIGORMAN、大人気のシンガーソングライターSIRUPなどが参加している。プロダクションもかなり豪華で、JJJや変態紳士クラブのGeG、KMなどが提供しており、大きな話題を集めた。
2曲目に収録されている「PAUSE」は瞬間を切り取ることができるカメラをテーマに歌った歌。
最近では便利なものが溢れていて’先祖の偉大なる発明あってこその今’という事実に気付きにくい。当たり前だと思っていることは当たり前じゃないから俺たちの世代でマインドシフトして人の暖かさを忘れないようにしよう。という気持ちを込めて楽曲を制作したとWILYWNKAは語っている。
絶対に聴くべきWILYWNKAの楽曲
上で紹介した楽曲以外にもWILYWNKAは多くの名曲を制作している。
ここでは、絶対に聴くべきWILYWNKAの楽曲としていくつか名曲を紹介していく。
Reebok CLASSIC X WILYWNKA - STAY feat. SIRUP (Prod. GeG)
WILYWNKAがシンガソングライターSIRUPとReebok CLASSICの最新モデル ”AZTREK 90S SPORT" とコラボしたMV。YouTubeコメント欄では、2人のコラボが最強すぎる。と話題を呼んだ。トラックは変態紳士クラブのGeGが提供。
変態紳士クラブ(WillyWonka × VIGORMAN) - 好きにやる (Prod. GeG)
WILYWNKAを語る上で変態紳士クラブは外せない。変態紳士クラブは、WILYWNKA、VIGORMAN、トラックメイカーのGeGの3人で構成されたユニット。耳触りのいいメロディーと有機的な歌詞が人気な理由だ。WILYWNKAが変態紳士クラブとしてリリースした「すきにやる」は、YouTubeでは再生回数1000万回を突破している。
hook
I live I live my own way
肩を緩めて自由にやりな
お前の人生なら好きにやれってな
I live I live my own way
肩を緩めて自由にやりな
お前の人生なら好きにやれってな
自分の人生だから、もっと気楽に好きにやろうよ。というストレートな歌詞に多くの人が心を打たれた。
Go Crazy feat. WILYWNKA , FARMHOUSE & 唾奇 / YMGook
WILYWNKA、沖縄の唾奇、SUSHIBOYSのFARMHOUSEの3人で制作した楽曲。
FARMHOUSEの「あいつらが語った将来の夢は、俺が憂鬱に感じた未来」
というリリックからはフィリピンの貧しい環境と日本の恵まれた環境、両方を知るFARMHOUSEにしかかけないメッセージが感じ取れる。
いかがだっただろうか。今回はColemanとのコラボMVを公開したWILYWNKAについて紹介した。WILYWNKAが多くのブランドに抜擢されるのは、単に彼のルックスがいいだけでなく、ラッパーとしての魅力があるからではないだろうか。
彼の真っ直ぐな歌詞と滑らかなフロウはこれからも多くのヘッズを惹きつけていくだろう。