大阪アメ村のクルー・tha Joinzのメンバー、MFSは4月1日にEP「FREAKY」をリリースし、大きな話題を呼んだ。
1stEPの発売から1ヵ月を迎える明日5月1日に、収録曲「SUMMER REWIND」のMVが公開される。
Who is MFS?
MFSは、冒頭でもお伝えした通り大阪アメ村を拠点に活動しているHIPHOPクルーtha Joinzの一員だ。
ラッパーとしてのキャリアはまだ2年ほど。大阪を中心に活躍していた彼女がシーンの注目を集めたのは昨年7月にリリースされた「BOW」だろう。
様々なメディアやヘッズから散々言われたことだが、1stシングルとは思えないほど自分のスタイルを確立している。トラックやリリックはTRAPだが、世界観というかスタイルはMFSだけのもので他の人と比べ難い。
イケててストリートなバイブスもありつつ、不思議だけどクールで整った感じがある。芯があるからこその危うさも。
「FREAKY」リリース時のインタビューでは、「自分のスタイルではないので基本t機にはdisや性別の構造をリリックにせず、自分は自分というスタンスを大事にしている」といった旨の発言をしていたが、それはまさに大阪のシーンの中で培われたものだそうだ。
「SAVEGE MODE」でも歌われているようにMFSの出身は東京だ。ラップを始めたのは2019年に大阪に住み始めてからだ。
ステージネームのMFSは、Mother Fuckin Savegeの頭文字からとられているそうだ。Fuckin awesome.
新人ラッパーらいしからぬ間の取り方、フロウの乗せ方のこなれ感はダンス経験によるものではないだろうか。
東京と大阪、異なる文化を吸収し成長しつづけるMFSはRed Bull RASENで、Gokou Kuyt、Young Dalu 、ralphと人気の若手MCたちと堂々たるマイクリレーを披露している。
redbull wodka8杯目で飛ぼうかな/
”FREAKY”なラップは無線LAN runnin,runnin,runnin,
舐めたきゃ舐めとけ魅せる All night long
飛び出る 大都会 波乗るwavyなvibes now/
揺るがすgeneration 動かすformation
いらないお前のmention
ライブも直接見たくなる魅力的なステージングだ。
SUMMER REWINDのMVが5/1公開!
明日5月1日18時には、「FREAKY」の6曲目に収録されている「SUMMER REWIND」のMVが公開される。
「SUMMER REWIND」は真夏の夜を思わせる、ちょっと煙たくて色っぽいメロウチューンだ。
この曲の世界観がどう表現されているのかとても気になる。
2021年5月1日追記・・・
18時に「SUMMER REWIND」のMVが公開された。
これまでのMVとは違って、ゆるやかでのびのびとした雰囲気でMFSのピースフルな表情が堪能できる。
自信の曲で「skrr skrr」を多用するのも実際車に乗りながら聞いて欲しいという考えからと語っていたが、本作でも車に乗って音楽にのりながら沖縄を仲間と旅している。
「FREAKY」リリース時のインタビューで自身が一番思い入れのある曲として、この「SUMMER REWIND」を挙げていたが、「BOW」でデビューした時も沖縄にいて本人にとって特別な場所だという。
時折「Nader」の撮影のオフショット的なシーンが挟まれてているが、コラボアイテムはオンラインストアから購入可能だ。
東京都目黒区と、都会育ちだがどういうわけかMFSは海や山など壮大な自然が似合う。
「FEELING」でも感じたが、歌声もとても素敵なので今後も色々なタイプの曲を聞いてみたくなる。
「SUMMER REWIND」に先駆けて公開された「RETAKE」では、全く異なる映像の世界がクールだ。
スタイリングやノワールな雰囲気からBLACKPINK・LISAのパフォーマンスビデオを連想したが(曲はDestiny RogersのTomboy)、ファンとしてはMFSが踊っている姿も見てみたい。
「FREAKY」をリリースし、ライジングスターとして多方面で活躍するMFS。
個人的にEPの中でよく聞いているのは最後の「MYSELF」で、何か焦ったり、世間のイメージや価値観を重要に感じたりする時に聞きたくなる。つまり自分の考えや声がよくわからなくなってしまった時だ。
そんな時にこの曲を聞くと、地に足がつくというか「できることからやろう」と落ち着いて前向きな気持ちになるのだ。