ZEEBRAが主催した「SUMMER BOMB」内のMCバトル"ROAD TO DUNGEON"にて、見事にベスト4(審査員特別賞含む)まで勝ち上がったプレイヤーが登場した前回のフリースタイルダンジョン。まずは、まだ未知数かつ可能性のある若きラッパー"TERU"が、裂固と呂布カルマに対して真っ向勝負を挑み、大きな爪痕を残した。今後もBATTLE OF Road to Dungeonの戦いに期待している方も多くいるはずだが、そんな今回は一挙に3名のラッパーがダンジョンのステージに。bunTes、NOuTY、野武士が続々と2代目モンスターに挑むが、その結果は果たして...。それでは、早速5th season Rec 6-2の様子を見ていこう!
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bunTesが崇勲に噛み付く!
まず最初に登場するチャレンジャーは東京・江戸川をレペゼンとする24歳のbunTes。Buzz Bratsという2MCラップユニットで音源を出しているが、どちらかと言うとドープなスタイルというよりは歌メロを得意とするラッパーのようだ。そんな彼は、独特のグルーヴ感でROAD TO DUNGEONにてベスト4まで勝ち進んだわけだが、今回のフリースタイルダンジョンではプロモーションの一環として出場することを公言した。さて、そんな彼の相手は崇勲に決定。
崇勲は珍しく少しキレ気味?
そんな崇勲は、bunTesについて「何言ってるかわからない」、「中学生英語を織り交ぜた最近の若者」と語っており、ラッパーとして許せない部分があるようだ。確かにそんな人物なのかわからないbunTes、崇勲に対してどんなアプローチをするのか注目したいところ。では、バトル内容を振り返ってみよう!
1stBATTLE ROUND1
バトルビート「Wu-Tang Clan/Method Man」
【崇勲】
貧乏なB-BOY さぁ胸を張れ
誇り高くその腕伸ばせ
己のマイナス リリックに飛ばせ
俺も劣等感から来た男だぜ
マイナスをプラス
それが出来るはず お前もやれる
俺も信じてる bunTes頑張ってる
だけどここでは負ける
【bunTes】
マイナスからプラスに上がる為に
うだつ上がらないフラストレーションを
チョコレートのように甘いフロウをお届けしませんよ
零と何コンマ1秒からK.O.させていくぜ
決闘関係なく俺は賞金をゲットしたいだけだ
このスキルでAllright?
【崇勲】
そのスキル分かったけど
お前のその解読不能なフロウ マジで意味不明すぎるぜ
どうしようもねぇ奴だって事か
いやそんな事はねぇ
マイナスからプラス
うだつ上がらないのは俺も同じ
だけどもこっから自分の価値上げる為 金じゃねぇ
金なんかいらねぇ
【bunTes】
金なんかいらない
それ自己紹介の時にも言ったはずなのに
それを聞いてない君の言葉 言語不能 このフロウに
君の話 それはもう終わりのスルーする話だぜ
ブルーになってるライツからカメラ向けてアクション
起こすぜ君のバース爆笑
bunTesの挑戦が始まった第一ラウンド。独特のフロウで攻めたてるbunTesだが、ここでは崇勲の堂々たるラップセンスが光った模様。「貧乏なB-BOY さぁ胸を張れ誇り高くその腕伸ばせ」にグッと来た方もいたはず。崇勲がしっかりと言葉のキャッチボールを求めていたことに対し、bunTesはやや緊張なのか崇勲の言った通り何を言ってるのかわからない部分も...。さすがダンジョンのステージ、魔物が住んでいるのか?
結果 4:1で崇勲の勝利
1stBATTLE ROUND2
バトルビート「Pusha T/Trouble On My Mind feat. Tyler, The Creator」
【崇勲】
さっきのバースからアンサー返したかったのに
ないやっぱ 何も中身がなかったからさ
何も出来ねぇから言うのはバーカ!
こんぐらいしかねぇ
俺からつけてやる この取っ掛かり
お前のフロウ 解読不能
叫ぶ言葉は「勝つぞウォー!」
【bunTes】
解読不能って言われても
俺はこのスタイルを崩す事はない
ぶっちゃけ俺はマイナスをプラスに変えるのは技術でって事
お涙頂戴なんていらないから
マイクと言う名の凶器を使いこなし
またも止まりなんてないぜ
俺は一つずつ上がって
【崇勲】
あららららら お涙頂戴いらないって言った割には
さっきのVTR何だい?
もう見た俺は感動して涙止まんない
それで何でそんなお涙頂戴はいらないなんて
言葉が吐けるのか分かんない
俺が第一関門だカモン
【bunTes】
第一関門
別にあれは聞かれたから答えただけ
俺のスタイルを見れば分かるでしょ
こんな風に乗せて俺はオープンに行きたい
Over the border
また気の抜けたコーラ 甘さだけが残る
ならばいらねぇ お涙頂戴
同情なんていらないから 俺はfrom represent東京
bunTesがどう巻き返すか注目された第二ラウンド。bunTesはスタイルを変えずに崇勲に立ち向かったが、やはりここでも崇勲の強さが際立った内容に。最初に放った「さっきのバースからアンサー返したかったのにないやっぱ 何も中身がなかったからさ 何も出来ねぇから言うのはバーカ!」は、まさに崇勲ワールド!bunTesはラップはうまいところだが、これと言ったパンチラインがなくここで姿を消した。
結果 クリティカルヒットで崇勲の勝利
次のチャレンジャーはNOuTY!
さぁ、続いてのチャレンジャーはこちらもレペゼン東京のNOuTY。ROAD TO DUNGEONでは準優勝に輝くなど、バトルでの強さを証明している。そんなNOuTYは、輪入道と同じレーベルに所属。今回のフリースタイルダンジョンの参戦前に「輪入道はエンターテイメントを気にしない人だった。」、「今はメディアに左右されているので、今回は輪入道のリミッターを外す」と輪入道について語った。とやかく言う本人は、輪入道と戦いたい様子だが、なんと第一ラウンドから呂布カルマと対戦することに...。対戦相手の呂布カルマは「輪入道と同じ匂いがするが、なんとも思わない」と余裕の表情。なんとなくこちらもキレ気味な雰囲気が漂うが...どうなるNOuTY!
1stBATTLE ROUND1
バトルビート「Kダブシャイン/オレの名は。」
【呂布カルマ】
無骨で気持ちでぶつかるタイプ は?
ぶっ殺すぞテメェ 気持ち悪ぃな
俺はオメェに言いたい事なんかなんもねぇよ
オメェは言いたい事あるんだったら先攻選ばんかい このボケ
気持ち 無骨 は? 知らねぇ
そんなもん部活でやっとけ
先輩 輪入道のエンタメ精神
HIPHOPってのはエンターテイメントが根底
【NOuTY】
それはよく知ってるよ
あとあんたに言いたい事は
ディスじゃなくて格好良いと思う所
フリースタイルも格好良いし音源も格好良いし
モンスターとして一番できているし
それを伝えたいから俺は言っている
お前に用ねぇから さっさと引き下がりな
残した成果で殺したHater
一言言っとくお呼びじゃねぇんだよ
【呂布カルマ】
いや逆だよ お呼びじゃねぇのはお前だよ
だから予選から出て来て
しかも準優勝で女々しく上がって来てんだろ
リスペクトならステージの下で伝えてくれや
ここに来るって事は当然 俺が立ちはだかるって事も
想定済みだったはずだぜ
お呼びじゃねぇのはどっちかよく考えな
もう1回 次は呼ばれてから来いやNOuTY
【NOuTY】
ちょっと待て 呼ばれる前に俺は叩き上げのスタイルで
ひたすらやって来たぜ
呼ばれて出て来ました はい ダメでした
だったら予選勝ち上がって ひたすらにラップするわ
それが男としてのスタイルじゃねぇの?
もしかして このTVに出た途端に
それ忘れちまってんのお前の方
それが出来ないなら 首ちょんぱ さよならって事だよ
NOuTYがどう呂布カルマの壁を潜り抜けるか注目された第一ラウンド。だが、呂布カルマの「無骨で気持ちでぶつかるタイプ は?ぶっ殺すぞテメェ 気持ち悪ぃな」から始まり、「俺はオメェに言いたい事なんかなんもねぇよ オメェは言いたい事あるんだったら先攻選ばんかい このボケ」は誰もが納得のワードに。確かに...としか言えない状況を作った呂布カルマは、やっぱり戦術がうまい!思わぬ痛手を食らったNOuTYは、その後も食い下がらずにライムを放つが、時すでに遅し。結果的に呂布カルマがクリティカルヒットで勝利した。
次のチャレンジャーは野武士!
ROAD TO DUNGEONで特別審査員賞を獲得したシンガーソングライマーの野武士。その愛称の通り、HIPHOPをベースにしたシンガーとして活動しており、MCバトルでは異例の存在として数々の大会に出場している。また、レゲエ界のMCバトル「DEEJAY ULTIMATE BATTLE 2015」で優勝とという肩書きもあり、MCバトルはもちろん、音源にも注目度が集まっている男である。
そんな野武士の相手はACEに決定!過去にも何度か対戦しているACEは、「負けたことがない」と公言しており、やや余裕のムード。さて、この2人の戦いどんなものになるのか、早速振り返ろう!
1stBATTLE ROUND1
バトルビート「Beanie Sigel feat Freeway/Roc Da Mic」
【ACE】
野武士 久しぶりだな
お前のやり方 この歌い方なの分かってるぜ
お前が言ってた成し遂げてない
エラい事 俺今からやるぜ
お前はレゲエのシーンでもHIPHOPのシーンでも
何1つ残してねぇじゃねぇかよ
分かるかよ
エラい事よりも勝利の女神ごと奪うぜ
【野武士】
お前こそ何もやっちゃいねぇ
言っとくぜ オメェみたいに芸能人から芸人まで
◯◯◯開きまくるスタイルのオメェとは違ぇ
半端じゃねぇ
歳取った時に◯◯◯が閉まらなくて
うんこ出ねぇように気をつけてな
ACEここで公開処刑
【ACE】
えぇ?◯◯◯ガバガバ
それでも◯◯◯ガタガタがいるからハマる
見る?ぶり うんこ 臭い 気持ち悪ぃ
何でもいいんだよ
うんこ消化してどこにでも手出して関係ねぇ
◯◯◯だろうが魂だろうが売ってやるよ
だが 絶対テメェら俺のCD買ってくれよな
【野武士】
うんこみてぇにクセェのはオメェだろボケ
はっきり言っとくぜ この腐れ◯◯◯
◯◯◯は言い過ぎた すまんな そだな
じゃあえぇと ポルトガル語でディスってやるわ
お前なんかココみてぇな◯◯◯してんな
やっぱやってやるかエンターテイナー
半端ねぇもん今日見せてくわ
HIPHOPシンガーとして、そんなバトルを展開してくれるのか楽しみな野武士の戦い。と思いきや、意外にもいきなりコンプラ祭り。うんこというワードが飛び交い、ACEもそれに付き合う形になってしまった。とは言え、その中でもACEの「お前はレゲエのシーンでもHIPHOPのシーンでも何1つ残してねぇじゃねぇかよ」は中々ダメージ性のあるライムになり、2代目モンスターとして流石の一言。野武士はどこか本来の力を出せずに終わってしまったが、少なからず面白い一面を持つ男という事を多くのヘッズ達の頭に擦り込ませたはずだ。
結果 クリティカルヒットでACEの勝利
ROAD TO DUNGEONチャレンジャーのレベルを問う
という事で、今回はROAD TO DUNGEONベスト4&特別審査員賞の野武士が登場したフリースタイルダンジョン。誰も2ndステージへ進めなかった事を考えると、番組企画のMCバトルはアングラ育ちの戦極MCBATTLEやTHE罵倒、KOKなどの優勝者・入賞者と比べると少しレベルが偏ってしまうのかな?と感じた方も多くいるはず。とは言え、ROAD TO DUNGEONは今年始まったばかりのMCバトルであるため、まだまだ開拓の余地はあるスペシャルな企画。そんな中、この大会の優勝者である"小池 潔宗(よしのり)"が、来週登場予定!完全に舐めきった2代目モンスター達の顔色を変えることができるのか、注目しておきたいところだ。
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