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DJ BAKU「VIDEOPHOBIA」のMVが完成!映画同様ヒリっとする映像作品

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DJ BAKUが手掛けた「VIDEOPHOBIA」は、同名の映画「VIDEOPHOBIA」のエンディングテーマとして制作された。

MV制作のためのクラウドファンディングが行われていたが、無事目標額を達成し本日11月21日に公開された。

映画「VIDEOPHOBIA」と同じ世界観で、5分間ずっと息を飲んでしまうような仕上がりとなっている。

以前当サイトで「VIDEOPHOBIA」について取り上げた記事はこちら↓

【映画VIDEOPHOBIA】DJ BAKUがJin Dogg・ヌンチャク・Tomy Wealthの奇跡のコラボを手掛ける

大阪鶴橋で撮影されたMV

「VIDEOPHOBIA」のMVは、映画同様大阪鶴橋で撮影されている。Jin Doggの出身地だ。

まだMVをご覧になっていない方は、まずその仕上がりを見ていただきたい。

初見の方にとっては、強烈な5分間だったと思う。

まず何よりも曲のすごさを再確認できる。映画VIDEOPHOBIA公式サイトの監督のコメントによると映画を見てから曲が作られたそうだが、焦燥感や不安、掴めない恐怖を見事に表現している。

映画における音楽の影響、音楽における映像の力がどれだけ強いのか思い知らされるようだ。映像の世界観を音楽として表現できる、アーティストは本当にすごい職業だ。

MVの監督は映画同様宮崎大祐が務めており、映画本編の映像も使われている。

映画の話になってしまうが、今作をモノクロで撮ったのは「デジタルの偽物の白黒の中に本物が映ってしまうこともあるかも」という気持ちが元になったと監督がインタビューで答えている。

色目の調整を担当したカラーリストは、原一男や写真家森山大道の作品をイメージしたという。黒が強くてザラつきやボケなどのテクスチュアが効いた感じだろう。

「他人からの視線」そのものやメタファーが度々登場する。冒頭のキッチンの母を覗き見るシーン、手術台のライト、後半出てくる顔に梵字が描かれたブッダのストリートアート。

視線とは、様々なところから注がれる。自分の知らないところでもいつの間にか自分が見られている。DJ BAKUは様々な恰好やシチュエーションでのカットで登場するが、もしかしたらこのMVにおいて「見る人」の役割を持っているのかもしれない。

映画のようなミュージックビデオ

Jin Doggが黒いパックをして目覚めるシーンは、MV後半にも出てくる映画の主人公・愛の象徴的なビジュアルを思わせる。

VIDEOPHOBIA

「でもただ頭に過ぎるのは、『全部ぶち壊す』っていうあの声だけ」というセリフが終わる時、Jin Doggはパックを外し顔を覆った後不適な笑みを浮かべバースに入る。不穏な展開を予感させるシーンだ。

宮崎監督はJin Doggの映画出演を希望したそうだが、スケジュールの関係で実現しなかったそうだ。その分、といってもいいほどこのMVでは色々なJin Doggを見る事ができる。

不遜な感じの佇まいがかっこよく、スーツ姿でバッドを奮うシーンはノワール映画的な雰囲気もある。「3」でJOKERでのホアキンフェニックスをオマージュしているし、本人も映画好きなのかもしれない。ぜひ近い将来に演技をする姿も見てみたい。

ヌンチャクのクニが現れるシーンは獅子が目覚める瞬間のようで、すごくカッコよかった。

生きるために己を殺し 三途の川を二度横切り

皮を剥いでも同じ顔 テメエだけには嘘を付けねえ

生きるための愛想笑い 

この部分の、愛の素顔のうつろな視線と生活のためのバイトで着ぐるみを着て愛想をふりまくシーンが印象的だ。

愛が我々観衆を「見る」部分はMVの中では楽曲の力も相まって強い力のある場面だ。

フランスの映画監督オリヴィエ・アサイヤスのコメントにもあるように、廣田朋菜の映像的存在感は素晴らしい。同時に忍成修吾が現れると、映画を思い出して背筋が冷える心地がする。

ちなみに、「気の利いた言葉一つ言えぬ このセンス」はヌンチャクの「人情ヴァイオレンス」からのセルフリファレンスだ。

強い感情が発露されるクライマックス

終盤にかけて曲が盛り上がる部分は、向達郎のソロカットを中心にJin DoggとTomy Wealthの映像が時折差し込まれる。

Tatsuro Mukai(ヌンチャク)

いよいよ見頃になった花の色とは逆に
私に映る景色はあの日以来 とても静かで暗い
ここまで慣れ親しんだ 思い出にテコを入れるたび
ため息が足にかかるほど 折り曲げたこの体ごと
贖おうと強く吹いてる風よ
私を知らない、私も知らない場所へと運んでくれないか
手元に残された手紙と手鏡だけが手がかり
届けられない 身代わりはいない

という主人公愛の視点の歌詞は、文字だけだと繊細な印象を受けるが曲として聞くとかなりエモーショナルで切実な感じが伝わってくる。

Jin Doggのうめき声やシャウト、満を持して登場したTomy Wealthのドラムプレイ、それを見つめる(おそらく)DJ BAKU・・・と最後の瞬間までまばたきを忘れてしまうほど見入ってしまった。

そして、このクライマックス部分になると画面がヴィネットというのだろうか、四隅が暗くなる加工がされ、曲の終わりに行くにつれ濃くなる。最後のJin DoggとTomy Wealthのカットでは見られなかったが、映画的な演出だったのだろうか。

DJ BAKUのニューアルバムにも期待が高まる

12月に発売予定のDJ BAKUの新しいアルバム「K.A.I.K.O.O.」にも、VIDEOPHOBIAは収録されている。

これまでにリリースされたシングルや、VIDEOPHOBIAのMVを楽しみつつアルバム発売を待とう。

各配信はこちら

BAKUがアルバムからの第3段先行シングル「LAN LAN」リリース!

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