なんとあのスケボーキングが12月2日に12年ぶりのシングルをリリースすることが明らかになった。今年2月に活動再開を発表し、4月にはライブを予定してたがコロナ禍の影響により果たせず。今回待望の活動となった。
タイトルは『不気味の谷 / キャプテン隊⻑』、両A面でのデジタルリリースとなる。
本当にこの瞬間を待ち望んでいた人も多いはず、今回は待望のニューシングルをご紹介していこう。
『不気味の谷 / キャプテン隊⻑』デジタルリリース決定!
スケボーキングのニューシングル、と書くだけでも嬉しい気持ちが沸き上がるが新曲の『不気味の谷 / キャプテン隊⻑』はまさにSBKらしさが満載だ。
タイトルの不気味の谷とは、ロボットなどが人間の形になると好感を覚えるものの「リアル」な人間の姿に近づきすぎると人間はロボットを不気味だと感じる心理的な現象だ。ロボット工学の森政広氏が唱え、カリフォルニア大学で研究もされている。
人間がロボットを人間に近づけようとしているのに、結果として同じ人間に不気味がられてしまうという皮肉な面をスケボーキングらしい、と感じてテーマとして採用されたそうだ。
ジャケットにもそのエッセンスが取り込まれている。
1960年代が描いた未来という感じのジャケットは、昔懐かしいロボットとアンドロイドが描かれている。なぜか昔AXを見るために深夜まで起きていた時についでに見たデジタル所さんのCGアニメを思い出して懐かしい気持ちになってしまった。
ちょっと「Why Don't You Come To My Place ? 」の世界観ぽい。
あ
スケボーキングの公式Twitterアカウントでは、『不気味の谷 / キャプテン隊⻑』が視聴できるのでぜひチェックしてほしい。
スケボーキングファンの皆様、大変長らくお待たせしました。SBK12年ぶりの新曲が遂にリリースされます。復活シングル「不気味の谷」「キャプテン隊長」の両A面デジタルシングルで、12月2日(水)各配信サイトにてダウンロード&サブスクが開始です!みなさん是非チェックしてください!! pic.twitter.com/SMeXApEzRR
— SUKEBO-KING OFFICIAL / スケボーキング / SBK (@SUKEBO__KING) November 18, 2020
不気味の谷 NO何が良い
寄せれば寄せるほど気味悪い
惜しいけど 何か足りない
我々の席 取られかねない(不気味の谷)CAP!CAPザキャプテン 弱点探る作戦 形成逆転
ちょうど差し引きマイナス100点
CAP!CAPザキャプテン 弱点探る作戦 形成逆転
奈落の底で愕然(キャプテン体調)
今回のシングルでは「あの頃の古き良きミクスチャーバンド」の新たな側面を探すために、様々な試行錯誤がされたそうだ。
たしかに少し聞いただけでも、「あ~!そう、これこれ!」と上がってしまう。
しかし、2010年に解散してからメンバーが個々に音楽活動を続けていたこともあり、現代的にアップデートされたサウンドになっている。
公式Youtubeチャンネルでは、レコーディングでの様子がうかがえる。
インパクトがあって情報量も多いのに、ゴチャゴチャしておらずそれぞれのポジションがはっきりしている印象を受けた。やっぱりスケボーキングってかっこいい!と憧れたキッズの時の気持ちが蘇った。
SHIGEOの楽曲コメント
久しぶりのスケボーキングの新曲をより楽しむために、SHIGEOの楽曲解説もぜひ読んでいただきたい。
まずは『不気味の谷』から
曲のテーマは、アンドロイドやA.Iの性能を高めてより 人間らしさを追及していけばいくほど皮肉にも不気味 に感じてしまうというゾーンを指し示した“不気味の谷 現象”が、いかにもスケボーキングらしいテーマだなと 思ったので採用しました。
アンドロイドをより人間に近づけようと頑張ってるのも人なのに、近づけば近づくほど結局はその人間に不気味がられてしまうという皮肉めいた不条理さ、努力の報われなさや切なさが、なんだかバカらしくもありユーモラスだなぁと。
続いて、『キャプテン隊⻑』
トラック制作の裏話的には、冒頭で使用しているヴォ コーダーが10数年前に中古楽器屋さんで購入したもの で、その頃は結局一度も使わずにそのまま放ってあっ たものを、今度のレコーディングで歌録りに来たSHUN さんと遊びながら音を出したところ、ビースティボー イズの“あの音”がたまたま出たことに大興奮!! そのヴォコーダーにバスガイド仕様のマイクを使って SHUNさんが“不気味の谷”と連呼したものをそのまま採 用しています。是非その光景を想像してみてください。歌詞のテーマはキャプテン隊⻑。よく Dragon AshのkjがSHUNさんのことを年上にもかかわらず“シュンちゃ ん先輩”って呼んでいて、その全然尊敬されてない先輩って感じがかなりオモロくて笑笑。 キャプテン隊⻑って“キャプテン”と“隊⻑”が意味重複しちゃっててなんかバカにされてる感じがするし、全 然リスペクトされてないけど、他に適任者も見当たらずにしようがなく船頭やっちゃってる人っている じゃないですか?
そういう感じを想像して“キャプテン隊⻑“だなぁ...と。
リアリティを反映した部分でいうと、スケボーキングが解散した2010年に、その頃に所属していた事務所 の社⻑が売り上げとかのバンドのお金を持ち逃げして行方がわからなくなった事件がありまして、その人 への思いをニヒリスティックにユーモラスに歌にしました。
ピース✌
そうやって曲が作られていったのか~、と関心深く読み進めていったら最後にとんでもない爆弾が落とされていた。そんなことがあったのか、と驚いてしまったが本人がピースしているのだからそれでいいのだ。
公式Youtubeチャンネルも開設
『不気味の谷 / キャプテン隊⻑』の発売まではまだ時間があるので、それまで今年開設したYoutubeチャンネルをぜひチェックしてほしい。
MVから過去のライブ映像、メンバーたちのラジオトークまでコンテンツがかなり充実している。最初に見た時は、「え、これタダ?なぜ?」と思考停止してしまった。フィジカル盤購入世代の悲しき性である。
「ラブストーリーは突然に」をサンプリングし知名度を上げた「TOKIO LV」や、
kjとのEPISODEシリーズは青春の1ページだという人も多いだろう。
個人的にFigure it outのMVが見られたのがかなり嬉しい。
スケボーキングのMVは楽曲同様、ジャンルという枠に捕らわれず凝った作品なのでリアルタイム世代ではない若いリスナーも楽しめるだろう。
リリースについての詳しい情報は各種SNSの公式アカウントからも随時アナウンスされている。
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