人気レーベルYENTOWNに所属するkZmが2021年4月15日Atlantic Japanからの第一弾シングル「Aquarius Heaven」をデジタルリリースした。
アメリカの老舗レーベルであるAtlantic Records。今回kZmの楽曲は、Atlantic Recordsの日本レーベルAtlantic Japanからの発表となった。
今作は、大人気バンドグループASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ラストシーン」をサンプリングしたDJ DISKのトラックがヘッズの間で話題になっている。そのビートにkZmの疾走感溢れるラップが合わさり、爽やかで力強い楽曲に仕上がっている。
kZmの新曲『Aquarius Heaven』のアートワークをやらさせて頂きました♒️🌈
トラックはDJ Disk🙌野外レイヴに向かう車とか天気のいい日に散歩しながら聞くと最高だと思います🔥https://t.co/f5qKXeVvfJ
Thanks @kazuma9393 pic.twitter.com/ComxZEyCKP
— Kotsu (@95kotsu) April 9, 2021
今回ジャケットのアートワークはハウス・ミュージックコレクティブのCYKで活躍するDJのKotsuが手掛けている。
今回のMVの監督はKento Yamadaが担当しており、楽曲の早いテンポに合わせて、様々なシーンが細かく切り替わる映像となっていて、kZmの疾走感溢れるさわやかなラップがうまく強調されている。
今回は、kZmのAtlantic Japanからの第一弾シングル「Aquarius Heaven」の魅力について解説していきたい。
目次
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ラストシーン」をサンプリングしたDJ DISKのトラック
冒頭でも少し触れたが、今回の楽曲「Aquarius Heaven」は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ラストシーン」をサンプリングしたトラックだ。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ラストシーン」と比べると、kZmの「Aquarius Heaven」BPMが少し高くなっていることがわかる。
DJ DISKのこのサンプリングトラックにkZmの自由自在なフロウのラップを合わさり、ついつい走り出したくなるこの疾走感は生まれている。
余談にはなるが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「ラストシーン」もかなりの名曲なので、今回kZmの「Aquarius Heaven」を通してこの曲を知った方もぜひ聴いてもらいたい。
「Aquarius Heaven」のMVとリリック
MVのはじめのシーンから衝撃が隠せない。
kZmが座っている場所はバスケットコートのリングの上。その上で中指を立てるkZmがかっこよすぎる。
じゃあな fuck off
バスケットゴールの上で中指を立てながらこの言葉をkZmが吐いた途端、トラックに重低音がプラスされ、躍動感と疾走感が耳の中で爆発する。この瞬間、リスナーのテンションも最高潮を迎えること間違いなし。
hook
Ah 水瓶座のHeaven 水瓶座のHeaven 水瓶座のHeaven 俺は今も
hookの部分で突然出てきた「水瓶座」というキーワード。これはこの曲のタイトル名に由来する。この曲のタイトル「Aquarius Heaven」の『Aquarius』の意味は水瓶座という意味なのだ。
I'm mother fuckin スプラッシュ bro 三男坊
We be 倍速乗る 快速Speed it up yo
先程から何度も出てきたこの「疾走感」
それはkZmのリリックにも現れている。
楽曲のテンポが良いだけでなく、hookで何度も繰り返される「水瓶座のHeaven」というキーワードが頭から離れなくなり、ついついまた聞きたくなってしまう。
kZmがLIVEイベントなどを開催し、この曲を歌えば絶対に盛り上がること間違いなしだろう。
Atlantic Japanからデビューするソロラッパーは実はkZmが初!
Atlantic Recordsはアメリカを本拠地に持つ超名門レーベル。60年以上の歴史を持ち、現在ではエド・シーラン、ブルーノ・マーズ、カーディ・B、リル・ウージー・ヴァートらも所属している。そして、Atlantic JapanからデビューするソロラッパーはkZmが初となる。
今回kZmがAtlantic Japanと契約したことで、日本のHIPHOPシーンを海外のリスナーにも感じてもらえるきっかけになるかもしれない。
ちょうど3年前にkZmがYouTubeに公開したあの大ヒット曲
3 years ago today.@bim_OTG @kazuma9393
2018.04.14
kZm “Dream Chaser feat. BIM” (Music Video)https://t.co/f6u7ZUwuFq
Directed by @heiyuu_cdsfrom kZm『DIMENSION』(YENTOWN / bpm tokyo)https://t.co/svO8k80Ox3 pic.twitter.com/9qZ1qUQVxt
— SUMMIT (@SUMMIT_info) April 14, 2021
大人気HIPHOPレーベルSUMMTの公式アカウントでは3月14日ツイッター上でこのようにツイート。
このツイートからもわかるように実は3年前、kZmはあの大ヒット曲「kZm Dream Chaser feat. BIM」をYouTubeに公開している。
この楽曲が収録されているアルバム「DIMENSION」は、kZmにとって1枚目のアルバム。
この楽曲で、kZmは「TokioからAsia 広げてくエリア」という歌詞を残している。
まさかこの曲をリリースした3年後に本当に世界の名門レーベルから楽曲を発表するとは。
Please please don't wake me up
起こさないで今は
TokioからAsia 広げてくエリア
Ski skrr skrrr 俺は夢の中
日本人ラッパーが世界で活躍する瞬間を目撃しろ
https://eyescream.jp/music/90650/
今回kZmのAtlantic Japanからのリリースに際して、Warner Music International社長・Simon Robsonは、このようなコメントを残している。
私たちは今回kZmがAtlantic Japanと契約した事を非常に喜ばしく思っています。米国のAtlanticは素晴らしいHip-Hopの歴史を持つレーベルであり、kZmのような非常に才能あるアーティストと共にAtlantic JapanがHip-Hopの世界に参入してゆける事は素晴らしいと思います。また日本での成功に留まらず、kZmと一緒にアジア、そして世界での活躍の場を広げてゆくことを楽しみにしています。
このようなコメントを見ると、kZmが日本を代表する世界的なラッパーになる日もかなり近いのではないか。とつい胸が熱くなってしまう。
日本で生まれ育ったラッパーたちが、世界に羽ばたいていくその習慣をこの目で、そしてこの耳で体感しよう。